その血の運命 (ページ16)

今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:209 hit

組分けページ16

マ「オリバンダー・ジャック」

ジャックの名が呼ばれドキリと心臓がなった。
ジャックはハリーに微笑みかけて前へと歩み出た。

「あの子の髪色染めてるの？」
「男？あスカートだから女の子か」
「珍しい色の髪だな」

知らない人の声しか耳に入ってこない。
ジャックは椅子の上にある古びた帽子を深々と被った。

《ほぅ、これは。
　珍しい子が来たね。オリバンダーの子か。
　なるほどなるほど。
　勇気もあるが、狡猾さもある。
　それに知的好奇心にも溢れておる。
　うぅーん難しい、、。》

帽子は２分ほどうなり、ジャックは早く終わって欲しいと思い始めた。

『あの、わたしの祖父や父はどこの寮だったのでしょう、』

《ん？あぁ、ハイドとカルミアかい？彼らはどちらもレイブンクローだったよ》

ジャックはゆっくりと瞬きをして
『なら、私もそこが良いです』

としっかりとした口調で言い切った。

《ふむ、よかろう。
"レイブンクロー"！！》

レイブンクローの席からワッと拍手が鳴る。

ジャックは心を撫でつけ席にかけて行った。
途中ハリーとロンと目があって残念そうな顔をしていたため小さく手を振っておいた。

席に着くとマルフォイとも目があったためついでに手を振ると意外にも小さく手を上げてこたえてくれた。

マルフォイも高圧的な態度を除けばなかなか面白いやつなのかもしれない。とジャックは微笑んだ。

マルフォイはスリザリン、ハリーとロンはグリフィンドールに組み分けされ、友達とは離れてしまった。

ホグワーツの食事はこれまた驚かされた。今まで味わったこたのないものばかりでジャックは目を輝かせた。

まぁ側から見ればいつも通りの糸目なのだが。

？「あ、ジャック！同じ寮だな！よろしく！」

『？あぁ、君確か、ゴールドシュタインくんか。よろしくね』

ア「アンソニーでいいよ」

『OK アンソニーまた会えて嬉しいよ、あと後ろのコーナーくんもね』

マ「なんでアンソニーだけ名前で俺は名字なんだよ！俺もマイケルで良い」

『はは OK OK よろしくマイケル』

早速寮でも友達を作ることに成功し、ジャックは心の中でガッツポーズをした。

ア「しかしジャックが女の子だったとは気づかなかったよ」

マ「そうそう、てっきりイケメンくんかと」

『それって褒めてる？貶してるの？』

マ「褒めてるよ」

この2人とはなかなかに気が合うようだ。
夕食の時間を大いに楽しんだジャックは表し難い幸福感に満たされていた。