人生2周目 (ページ7)

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きんとき様の美形に悩まされてきた私にとって笑顔が１番の敵でありながら、きんとき様わよく私に微笑む。

さっきのような笑い方には慣れてきてはいるが年頃の私にとっては結構な問題である。

だからこそきんとき様との時間は結構緊張する。

高鳴る鼓動の中、今は明日帰らせてもらうために挨拶に来たがどうやらきんとき様は私と離れたくないらしくなかなかOKがもらえていない。

そりゃあ私だってきんとき様と離れたいなんて思わないが、今の時期はそろそろきんとき様とNakamu様含めた王太子様と五大貴族が頻繁に会うようになった時期でありどうしても王都からは離れたかった。

ついでに今回の休みは今まで家に帰っていなかった分もあり結構長く休みがもらえている。

まぁ、だからこそきんとき様も離れたくないらしい。

いつもなら簡単にきんとき様の言葉にうなずいているはず今回はなかなか頭を縦に振っていないことに対して不審に思っているのかきんとき様もねちっこくあきらめてはくれない。

最終的にきんとき様が私の屋敷までついてくると駄々をこねたためついに私が首を縦に振り終わった。

やっときんとき様の部屋から出れた私は就寝の準備をして眠りにつくことができた。

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次の日、きんとき様の大きな声で起こされた。

なぜか私の部屋の合いかぎを所持しているきんとき様は私の部屋にいつも勝手に入ってくる。

私との小旅行が楽しみなのかいつもよりルンルン気分のきんとき様に笑顔で

「好きだよ。」

と言われた時は本当に心臓が飛び出すかと思った。

今回、きんとき様は領地の確認という名目で屋敷を出るらしく従者やメイドたちは結構な人数ついてきているらしい。

私ときんとき様との馬車も違くほっとした。

あの顔と何時間も一緒にいられるわけがない。

私の家は実は王都より少し遠めにある。

自然が好きな私の母により決められたらしい。

貿易で設けているため資産が豊富なことを考えると王都に近いところに屋敷を立てるのが妥当だが、他の貴族とは違う私の両親は周りからいろいろ言われることがなかったらしい。

そんな自分の屋敷にまさか五大貴族の一人が来るなんて思いもしなかった。

そう思いため息をついてしまうのはしょうがない話である。