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きんとき様のメイドになってから、時間がたち今日は10歳の誕生日。
別に誕生日だからと言って家に帰ることも、お祝いもされることはない、
はずだったが10歳になったということは魔法の属性について調べる年、無理やりにでも家に帰らせてしまう。
魔法とは、この世界に欠かせない力の事であり、たいていの簡単な魔法は誰でも大抵は取得できる。
だったら何の属性を調べるかというと、一人一人が持つ特別な魔法についてだ。
誰でも水の魔法は練習すれば取得できるが、水を自分の思うように操ったり凍らすことは、さっき言った”特別な力”を持つ人にしかできない。
水に限らず、例えば人の思っていることを読み取るや同動物との会話など、特別な力は人によってどうなるかはわからない。
といったように、様々な特別な力があり、その属性を調べるのが、10歳になってから行われるのだ。
長々と話したが、まぁ要するに今回帰る理由は、自分の属性を調べるからである。
今日は、明日が帰る日であるため、荷物の準備をしている。
まぁ、準備と言っても前々から準備していたため、もう準備することはほとんどない。
やることと言ったら、きんとき様にあいさつをし、就寝の準備くらいだ。
とりあえずきんとき様のあいさつをしに、きんとき様の部屋へと向かう。
きんとき様は、よくわからない家にいって話してからというもの、私に心を開きよくあそこの部屋でしゃべるようになり、今では専属メイドに無理やりされた。
私は目立ちたくないのに………
少し問題と言ったら、私に心を開きすぎているということだろう。
そんなことを考えていたら、きんとき様の部屋へと付いた。
扉を3回ノックし、部屋へと入る。
「あ、A〜、どうしたの?」
名前を呼びながら、少しずつ笑顔で近ずいてくるきんとき様。
「…明日、家へと帰るため挨拶に参りました。」
私が言い終るころには、私の手を取り自分の手と絡めながら、横にあるソファーへと無理やり座らされる。
「…A?」
さっきの笑顔とは一変で、少し機嫌を悪くしながら私の名前を呼ぶ。
圭吾
「きんときさまぁー、今は勤務中なのでさすがに敬語は外せません!!
あと勝手に手繋ぐし、ソファーに座らせるのやめてください!」
私がいつもの雰囲気で敬語を使いながらしゃべると、まぁいいだろうというように、いつもの笑顔へと戻る。
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作者名:鬼婆 | 作成日時:2023年7月1日 20時