人生2周目 (ページ4)

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きんとき様のお屋敷で働くようになり3日がたった。

周りの人の話によると結構大変という声が多かったが、
8歳の私にできる仕事と言えば、花の水やりや食事の配膳など簡単なものばかり。

中身はもう前世と今世の年を合した２８歳のおばさんなのに…

今日もまた、見慣れてきた植物に先輩に言われたどうりの水量を上げる。

あともう少しで、あのバラ咲くかなぁ～、なんてのんきなことを考えていると、どこからか泣き声が聞こえてきた。

もしかしてこの庭に怨霊でもいるのか！？とびっくりしたがさすが２８歳の私。

しっかりと深呼吸をし、今はしっかりと体を震わせながら声が聞こえるほうへと向かっている。

声の聞こえるほうは、まだ１回も行ったことのない裏庭。

近ずくに連れて泣き声はしっかりと聞こえるようになってきた。

少しびくびくしながらも、１歩ずつ頑張って進む。

ついに声が聞こえているところを突き止めてみると、
そこはとてつもなくきれいな家だった。

主に白を基調として作られた少し小さめのその家は、
少し植物に浸食されながらもきれいなままでそこに立っていた。

そこまで行ってしまったのであればもう後戻りはできない。

私は決心し扉を開けた。

そこにいたのは、きんとき様だった。