銀河の主役は我々だ！【d!】 (ページ10)

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あの〝急にクラス増えてもうた事件〟(A命名)からおよそ２，３か月後の休日。

この短期間でクラスの顔ぶれ変わりまくったなぁ…とどこか他人事のように考えながら

Aは扉をあけた。

あぁでも茶番ちゃんが転校しちゃったのは悲しかったな。

連絡先変わってたから連絡も取れないし。

『ただいまーアイス買ってきたよ。
…あんれショッピは？』

バタンと玄関の扉を閉める。

いつものけだるげな「おかえり」という声は聞こえず

その代わりというように

にゃぁとピコが一声鳴いた。

『ピコ、ショっピどこ行ったか知らない？』

そう尋ねればピコはビー玉のような二つの目を外に向けた。

『遊び行ったんかな。せっかくアイス買ってきたのに』

ピコをだっこしてリビングに向かった。

ショッピがいないならしょうがない。
アイス二つ食べちゃお。

るんるんでアイスの袋を破く。

『ピコ。私は二刀流のAだぞ。』

そう言って両手にアイスの棒を持つ

『二刀流弐斬り！……なんちゃって』

あまりにもピコに冷たい目で見られたので最後に言葉を付け足した。

なんだろう…最近ピコがちょっとショッピに似てきてる気がする。

私の心えぐるの上手になったよね。絶対。

適当にテレビ番組をつけてアイスをくわえた。

あ、やばい。知覚過敏。

テレビは決して
面白いというわけじゃないけれど

暇だからという理由眺めた。

それから少し経った時。

アイスが２本目に突入するというところ。

窓が風でガタガタッと大きな音を立てた。