銀河の主役は我々だ！【d!】 (ページ9)

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クラスが増えるという事件をかわぎりに

少しずつ異変は増えていった。

急に転校することになる人がでてきた。
それも一人、二人ではない。

何十人も。

生徒だけでなく不思議な時期に転勤する先生も増えた。

逆にこの学校に転校する生徒も増えた。

しかし廃校になる学校も増えた。

ここまでくればわかってしまう。

ここに転校してきた生徒はもともといた学校が廃校になったから。

廃校になってしまったのはほとんど多くの生徒が転校していってしまったから。

どこの学校でも同じようなことが起こっている。

母さんが言っていた。

母さんの職場でも転勤する人が増えたのだ。と。

ここだけでなくこの国全体で同じようなことが起こっている。

いやこの国だけじゃないのかもしれない。

しかも誰一人知らないのだ。

転校した後

転勤した後

その人は
その人たちはどこへ行ったのか…。

しかし世間とは非情なもので

いつも通り登校し

いつも通り通勤し

いつも通りに生活する。

非日常はニュースにすらならず

まだ当事者になっていない人々は普通の生活を謳歌するだけだった。