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誰？
どうやって入ってきたの？
何をしに来たの？
いくつもいくつも疑問は思い浮かぶ。
しかし声に出なかった。
だって今まで知らない人が家に入って抱き着いてくるなんてこと一度もなかったから。
でもこの状態はいけない気がして腕をほどこうとした。
しかし次の瞬間に首に軽く衝撃がかかった。
「おやすみ」
最後に聞いたのはその一言だ。
視界が真っ黒になる直前見えたのは酷く甘いはちみつ色だった。
溶けたアイスが床を濡らしていた。
黒猫はずっとそこから動かない。
母親ははれた目でいつも通り通勤する。
学校では先生がいつもと変わりないことを言っていた。
「先日鈴木が転校したらしい。
悲しいからって授業さぼんなよ〜。
あと鈴木が住んでた家、とつっちゃだめだからな？」
「俺、まだクリーニング代もらってないんだけど…」
「こら、不謹慎」
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作者名：ナギサ | 作成日時：2024年3月6日 22時
