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眼が覚めると、見知らぬ白い天井が目に入った
薬品の匂いが鼻をツンとくすぐる

「………ん」

何故此処に私はいるんだ
上体を起こして、周りを見回すと、そこは救護室の様だった

「あァ、起きたかい」

声のする方を見ると、其処には見たことのある女性が歩いて来た


彼の隣に居た女性だ


「………此処は?」

少しだけ警戒しつつも、そう伺うと彼女はあァ、と言葉を続けた

「此処は武装探偵社さ、アンタ、ウチの会社の目の前でぶッ倒れてね」

「武装、探偵、社………」

耳を疑った
私はマフィアの天敵である探偵社に介抱されて居たのか
彼がこの人の隣に居たというなら、彼は探偵社に所属して居る、という事になる

もし、彼が探偵社に居たら、私は彼の敵になってしまう

「………嘘、でしょ」

「どうしたンだい?」

「いえ………この会社に、長身で何時も包帯を巻いている方はいらっしゃいますか?」

ドキドキと低く唸る鼓動が聞こえる
口の中がカラカラと渇いている

お願い

どうか

「あァ、彼奴は此処に所属してるよ」


矢っ張り、そうだったか
わかって居た、わかって居たんだ

嫌な予感が的中し、頭がくらりとして来た


「彼奴と知り合いかい?呼ンで来ようか?」

「あ、いえ、大丈夫です
あの、助けて下さりありがとうございました。」

「あァ、気をつけて帰ンな」

「はい」

女性に頭を下げ、ドアを開けた

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サボテン人間(プロフ) - 汚濁さん» ほんとですか!?嬉しいです!!更新頑張りますのでこれからも読んで頂けたら嬉しいです!!よろしくお願いします!!! (2017年4月30日 13時) (レス) id: 29d5d31d2f (このIDを非表示/違反報告)
汚濁 - 題名にひかれました!とっても面白いです!更新楽しみにしてます! (2017年4月27日 23時) (レス) id: 950fecb220 (このIDを非表示/違反報告)
サボテン人間(プロフ) - つるる(*´p`*)さん» ありがとうございます!!!芥川双子の方も読んでいただけるなんて、、、嬉しいです!!ありがとうございます!更新頑張りますね!! (2017年3月18日 6時) (レス) id: 29d5d31d2f (このIDを非表示/違反報告)
つるる(*´p`*) - 文スト×暗殺教室 の作品から此方へ来ました! 二作品とも、続きが気になって仕方が無いです!! (2017年3月16日 5時) (レス) id: 51f978fe23 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サボテン人間 | 作成日時:2017年3月5日 20時

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