¢５２．恐怖 ページ7
暇なので、コアラちゃんの所に行った。
「コアラちゃーん!!」
「Aちゃん!!どうしたの？」
椅子に座って本を読んでいたコアラちゃん。邪魔してしまったかと思ったけど、本を閉じ、話を聞いてくれる雰囲気だったので、そんな事で怒りもしないだろうと思い、気にしないようにした。
「前一緒にお風呂に入った時、何か言おうとしてたよね？あれ、何だったの？」
「あー…その事…」
急に声のトーンが下がった。言うべきじゃなかったかな…。
「ごめん、聞かない方が良かった…？」
「ううん、良いの。Aちゃんには言おうと思ってたから。……聞いてくれる？」
珍しく不安げな顔をしているコアラちゃんに、私は大きく頷いた。むしろ、私から聞いたのだから話してくれて嬉しい。
「…私、元々ドレイだったんだよね。…跡もあるし。…Aちゃんには、絶対話そうと思ってたの」
言葉を失った。立っているのも座っているのも、呼吸だって、出来なくなってしまいそうだった。
話してくれたのに、信じてくれたのに、私は天竜人の娘で、彼女を傷付けた一族で、……とても、言葉を発せそうにはなかった。
「引いちゃった…かな…」
「他に…天竜人の被害者って…居るの…？」
「えっ…？…うん…居るよ」
「例えば…？」
「例えば……サボ君の顔にある火傷の痕は、昔天竜人に撃たれて出来たものらしいし…他にも……」
何も聞こえない。何も話せない。体が動かない。私の心が全てを拒否してる。
コアラちゃんの顔がよく見えない。ぐにゃりと歪んで怪物みたいだ。
あぁ、もしかしたら本当に怪物かもしれない。それなら逃げなきゃ。でも足が言う事を聞かない。どうすれば良いの？私はどうすれば……っ……!!!
「…Aちゃん？」
「っ!!!」
弾かれた様に走り出した。追い掛けてくるコアラちゃんを撒いて、誰も居ない場所に逃げ込んだ。
狭い通路の端で膝を抱えて座りこんだ。体が酷く震えている。歯がカチカチとなって鬱陶しい。
怖い。恐い。こわいッ!!!
「な……んで……」
…何で私はこんなに怯えているんだろう。
ドレイなんてこの世にたくさん居るじゃないか。
これぐらい、もう慣れっこのはずだろう？
「……A？」
「!!」
偶然にも人が来てしまった。私は、衝動的に。
「A……!？」
海に身を投げた。
.
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クソワロタンバリン - すご (2018年8月15日 11時) (
レス) id: bd83451188 (このIDを非表示/違反報告)
寂音弥花(プロフ) - れーずん¢さん» ごめん、私もみてなかったわ() 書けないんだよね、本当 妄想という名のネタはうかぶのにね(( (2016年3月1日 17時) (レス) id: 10332bf01f (このIDを非表示/違反報告)
れーずん¢ - 寂音弥花さん» ごめんんんんん全然見てなかったあああああ!!!!!((( 書けないww分かるわwwもはや気力も湧かない((そもそもの問題 (2016年2月18日 22時) (レス) id: eeb063580e (このIDを非表示/違反報告)
寂音弥花(プロフ) - れーずん¢さん» ごめん、占ツクきてなかった(( マフィア松いいよね!!もう大好き(( だ が か け な い (2016年2月5日 20時) (レス) id: 10332bf01f (このIDを非表示/違反報告)
れーずん¢ - 寂音弥花さん» 最近は占ツクに来ることすら少なくなったww((( カラ松のヤツを完結させてマフィア松を書くという目標はどこへ消えてしまったんだろうwww (2016年1月25日 22時) (レス) id: eeb063580e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れーずん¢ | 作者ホームページ：
作成日時：2015年7月6日 22時
