¢７３．独占欲 ページ32
「え？サボどうしたの…？」
私は焦って、抱き締め返すことも忘れた。サボはぽつりぽつりと話し始める。
「最近Aが構ってくれねぇから…もしかしたら俺のことなんて本当は好きじゃなくて……他の男と居るんじゃねぇかと思って…」
つまりは……嫉妬かなにか、だろうか？
「…不安にさせてごめんね。でも…その……私はサボが一番…だから……」
「……A……」
「ん？なに？……!!」
名前を呼ばれたから反応したら、サボがキスをしてきた。周りに皆が居るのに。しかも長い。
「ひゅーひゅー!!」
「見せつけてくれるなぁ？」
「み、皆居るじゃんっ…!!」
「関係ねぇよ…」
「ハンバーグ冷めちゃうからっ……!!」
そういうと、サボは渋々といった様子で離れた。ハンバーグを幸せそうに食べるサボを見て、作って良かった、と思った。
「ねぇ、美味しい？」
「聞くまでもないだろ？」
「私食べてないもん。ね、どう？」
「……美味いに決まってんだろうが」
少し照れたように顔を背けたサボ。いつも格好いいくせに、たまに見せる顔が可愛くて仕方がない。
「ごちそうさま!!…また作ってくれよ？」
「当たり前だよ!!」
サボのお望みとあらば、いくらでも作ってあげよう。サボに喜んでもらいたくて料理の練習をしたんだから。
「Aちゃん。私にも作ってくれる…？」
「もちろん!!コアラちゃんにはお世話になってるからねーっ!!」
「それは駄目だ」
コアラちゃんに抱きつこうとした私を、サボは腕で制した。二人で、なんで？という顔をしながらサボを見る。
「俺の為に練習してくれたんだろ？じゃあ俺だけに作ってくれよ」
「…サボ君、独占欲強すぎ」
確かにサボの為ではあるけど、流石にサボだけに作るっていうのはちょっと…。
「私だって食べたいっ」
「駄目だ」
「…コアラちゃんにだって作ってあげたいよ!!」
「………はぁー……Aが言うなら……仕方ないな……」
「Aには甘いな、サボは」
「好きな女に頼まれて断れるか？お前」
「…そりゃ無理な話だ」
「だろ？」
.
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 269人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
クソワロタンバリン - すご (2018年8月15日 11時) (
レス) id: bd83451188 (このIDを非表示/違反報告)
寂音弥花(プロフ) - れーずん¢さん» ごめん、私もみてなかったわ() 書けないんだよね、本当 妄想という名のネタはうかぶのにね(( (2016年3月1日 17時) (レス) id: 10332bf01f (このIDを非表示/違反報告)
れーずん¢ - 寂音弥花さん» ごめんんんんん全然見てなかったあああああ!!!!!((( 書けないww分かるわwwもはや気力も湧かない((そもそもの問題 (2016年2月18日 22時) (レス) id: eeb063580e (このIDを非表示/違反報告)
寂音弥花(プロフ) - れーずん¢さん» ごめん、占ツクきてなかった(( マフィア松いいよね!!もう大好き(( だ が か け な い (2016年2月5日 20時) (レス) id: 10332bf01f (このIDを非表示/違反報告)
れーずん¢ - 寂音弥花さん» 最近は占ツクに来ることすら少なくなったww((( カラ松のヤツを完結させてマフィア松を書くという目標はどこへ消えてしまったんだろうwww (2016年1月25日 22時) (レス) id: eeb063580e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れーずん¢ | 作者ホームページ：
作成日時：2015年7月6日 22時
