¢４２．馬鹿正直 ページ45
サボside
朝から賑わう本通り。風に揺らめく森の葉々。睨むように俺を見る島の人々。
朝っぱらから走る俺は、彼らにとってさぞ奇怪な姿に映っていた事だろう。
腕を捲って帽子が飛びそうになるのを片手で押さえながら、俺は口で手袋を脱いだ。それを雑に仕舞い、炎天直下、ひたすら走る。
正直なところ、俺が走っている場所はただの勘。四皇レベルになれば違うだろうが、俺は見聞色の覇気を使おうと、人間の気配を察知出来る範囲は限られている。
『自然豊かなアトラ島』と唄うだけあり、川や湖、山に森と、ノイズが隠れていそうな場所は余るほどある。
そこを一つ一つ探していたら１日は過ぎる。悠長な事をしている場合じゃないんだ。
「"竜の息吹"ッ!!」
邪魔なものは排除していく。環境破壊だろうが何だろうがやってやる。
「!!」
微かにAの気配を感じ取った。集中すると、より感じられる。方角は…。
「西南西、そして……」
火山。
＊
「あ"…っ……!!」
「答えろ。天竜人はどこだ」
「火山の麓のっ……旧研究所の地下に…ある………牢屋……!!」
笑い声をあげていた、どこかへ帰る途中だったらしい男達。不用意にも"天竜人"という単語を使っていたため、少々手荒な真似をさせてもらった。
案の定、ソイツらはノイズの一員で、簡単に居場所を吐いてくれた。
倒れ込む男達を放って、俺は旧研究所に向かう。
俺は冷静さを失っていた。ルフィやエースみたいな、感情だけで動く馬鹿正直な奴になっていた。
それほどに、彼奴が心配で、助けたくて、この手で抱きしめたくて。
＿＿＿それほどに、好きなんだ。
彼奴は苦悩を感じているだろう。天竜人という立場上、居たたまれない事もあるかもしれない。
だけど、俺が彼奴を連れて来たから。
彼奴は俺に着いて来てくれたから。
もう、仲間なんだから。
彼奴を死なせる事だけは許さない。
「絶対に…っ……」
絶対に、彼奴だけは。
生かしてやらなきゃいけねぇんだ。
.
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イーディス - なぜ天竜人というだけで父親を嫌うんですか (2018年6月2日 22時) (
レス) id: c08d89d504 (このIDを非表示/違反報告)
れーずん¢ - トロサーモンさん» 返事遅れて申し訳ありません!!面白いなんて…照れるぞコノヤロー!!//(( サボは出来るだけイケメンにしてあげようと努力してます…!! (2015年6月24日 21時) (レス) id: 4f382686ed (このIDを非表示/違反報告)
トロサーモン(プロフ) - 凄く面白いです！！いいですねサボ！かっこいい！更新楽しみにしてます！！ (2015年6月2日 21時) (レス) id: 90dc11e111 (このIDを非表示/違反報告)
れーずん¢ - 摩可さん» 七つの大罪はどこで終わらせようか悩んでいるところです(笑)ちょいちょい書いていきますね!!ありがとうございます!! (2015年4月28日 20時) (レス) id: 4f382686ed (このIDを非表示/違反報告)
れーずん¢ - リーフィア×ブラッキーさん» ありがとうございます!!頑張って更新して、何か１つでも完結させなければ…と思っています(( (2015年4月28日 20時) (レス) id: 4f382686ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れーずん¢ | 作者ホームページ：
作成日時：2015年4月26日 21時
