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橙色の眩しい炎が屋上を照らしていた。


「いくら大事だって言われても、ボンゴレリングだとか、次期ボスの座だとか、そんなもののためにオレは戦えない」


仲間が傷つくのは嫌。ツナらしい訴えだった。

だがその訴えをかき消すようにツナが誰かから攻撃を食らう。

XANXUSだ。ツナはXANXUSをキッと睨む。


「何だその目は、本気でオレを倒して後継者になれると思ってんのか?」

「そんなことは思ってないよ。オレはただ……! この戦いで仲間を誰1人失いたくないんだ!!」

「そうか……てめぇ……」


XANXUSはツナの表情と誰かの表情が重なったようだった。

止めに入ったチェルベッロに八つ当たりするかのように憤怒の炎を当てた。


「俺はキレちゃいねえ。むしろ楽しくなってきたぜ」


XANXUSが魅せた笑みにツナたちはその背筋をゾクリを震わせる。このときは息を潜めているAも例外ではなかった。


「やっとわかったぜ、言っときとはいえ9代目が貴様を選んだ訳が。その腐った戯言といい、軟弱な炎といい、お前とあの老いぼれはよく似ている」

「え?」

「こいつは悲劇! いや、喜劇が生まれそうだな!」


XANXUSは心底楽しいとでも言わんばかりに笑った。


「おい女、続けろ」

「はっ。では勝負の結果を発表します。今回の守護者対決は沢田氏の妨害によりレヴィ・ア・タンの勝利とし、雷のリング、並びに大空のリングはヴァリアー側の物となります」


ツナはフィールド内には入っていなかったがフィールドの破損は勝負への妨害とみなされ、失格となってしまった。

この場でのルールはチェルベッロなのだということが改めてわからされた。

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作者名:うがつ | 作成日時:2022年9月22日 23時

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