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ランボ、イーピン、フゥ太の背中を強い風が押し、３人の足がまばらに速くなる。
そんな３人に異変を感じつつも、黒い服に身を包んだ男は了平に吹っ飛ばされる。
「ランボ君！ イーピンちゃん！ フゥ太君！」
「A姉！」
「もう大丈夫だからね、早くツナの家に帰ろう」
さっさとその場を去りたかったのだが、ヴァリアーの登場で容易にその行動がとれなくなってしまう。
「みんな私の服をしっかり掴んでいてね」
「う゛お˝ぉい！！！ よくも騙してくれたなぁ、カスども！」
「で、出たーっ！」
「雨のリングを持つのはどいつだぁ？」
「オレだ」
「なんだぁてめーか。３秒だ。３秒でおろしてやる」
「出たな、まさかまた奴を見る日が来るとはな。XANXUS」
XANXUSの殺気にその場にいたほとんどの者が動けなくなる。
そしてXANXUSはその手に炎を灯した。
「ボス、まさかいきなりアレを、ここで……！？」
「俺たちまで殺す気か！？」
「やべーぞ！ 逃げろ！」
「死ね」
XANXUSの炎が放たれる前にXANXUSの足元につるはしが刺さった。
そのツルハシの持ち主は門外顧問組織CEDEF、沢田家光の物だ。
いきなり現れた家光はそのままこの場を取り仕切ることとなった。
「ここからはオレが取り仕切らせてもらう」
「と、父さん！？」
「なっ、１０代目のお父様！！」
「家光……」
「今更口出すんじゃねぇぞ家光！ 逃げ出すしか能のない腰抜けが！」
「俺は逃げていたんじゃない。９代目からの回答を待っていたんだ」
そうして家光は語り出す。
近頃のヴァリアーのやり方と、それを容認している９代目に疑問を持っていたことを。
だから家光は９代目に異議申し立ての質問状を送ったのだ。
「そしてこれがその解答、９代目からの勅命だ」
「何の話かサッパリわからないよ！ なんで父さんがそんなことを！」
「門外顧問。それが家光のボンゴレでの役職だ」
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作者名：うがつ | 作成日時：2022年9月22日 23時
