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「女子供は避難するぞ」
「リボーン君……! うん、Aちゃんも……」
「ごめん、私はここに残らなきゃ」
「だめ! 危ないよ!」
「ごめんね、京子ちゃん。でも私、"風紀委員"だから。私の大好きな人が大切にしてる町の風紀を乱されたんだ。私だって頑張らないと」
腕章をつまんで見せながらAが言う。
強い目をするAを見て京子は静かに確信する。きっと私が何を言ってもAはここから引かない。
「絶対に無茶しないでね。危ないと思ったらすぐ逃げてね」
「うん。わかってるよ」
リボーンに先導され京子やランボたちが避難する。
「すみません沢田殿、つけられてしまいました。せっかく会えたのに、こんな危険な状態に巻き込んでしまうとは……」
「え!? あ、あの、誰でしたっけ!?」
「来てください!」
青い死ぬ気の炎を頭部に灯したまま少年はツナの手を強引に掴んで走り出した。
「う゛お゛ぉい」
長い銀色の髪を持った男が物騒な刃をこちら側にこれ見よがしに店ながら鋭い殺気を浴びせてくる。
「もう鬼ごっこは終わりにしようや」
「ひいい、出たーーっ!!」
「で、何だ? そいつらは。そろそろ教えてもらおうか?」
「き、君!」
「ツナ、後ろにいて」
「で、でもっ!」
「いいから。お願いだから言うとおりにして……」
真剣な声音にツナは素直にAの後ろに下がった。
「貴様ら、そこのガキとどういう関係だ? ゲロっちまわねぇとたたっ斬るぜ」
「今初めて会ったばかりだ」
「そんなわきゃねえだろうが!! ッ!」
男は投げられてきたボムを避けるために背後へと飛ぶ。
「なんだぁ?」
「その肩に手をあげてみろ。ただじゃおかねぇぞ」
「ま。そんなとこだ。相手になるぜ」
「獄寺君! 山本!」
「てめーらも関係あんのか、う゛お゛ぉい。よくわかんねぇが1つだけ確かなことを教えてやんぜ。オレに楯突くと死ぬぞぉ」
「その言葉そのまま返すぜ」
「ありゃ剣だろ? 俺から行くぜ」
「やめてください! おぬしらの敵う相手ではありません!!」
少年の制止の言葉も聞かずに、山本は刀を握りしめて銀髪の男目掛けて走り出す。同時に男も走り出した。
だがすぐに山本は倒されてしまう。同様に獄寺も。
「死んどけ」
「流石に黙って見届けるわけにはいかないよね」
Aは神から貰った自慢の警棒で男の剣を受け止めた。
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作者名:うがつ | 作成日時:2022年9月22日 23時