【REBORN!】調整役とやらに選ばれました (ページ20)

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「委員長！」

「ひあっ！？」

無意識に頭を撫でながら眠っていたAがその声に驚き胸を押さえる。心臓が口から飛び出るかと思うほど驚いたのだ。

「…………なに」

不機嫌そうな声を出しながらムクリと起き上がり、雲雀は草壁に目を向ける。草壁はと言えば嘘だろうと言わんばかりに口をあんぐりと開けていた。

そりゃそうだ。今の雲雀は明らかにキャラ崩壊している。それは枕にされていたAが一番思っていることだ。

「用もなく僕を起こしたの？」

「い、いえ！その、少々問題が発生してしまいまして……」

「そう。君、もう行っていいよ」

「は、はい」

ようやく解放された……。

そう思いながら屋上の扉のドアノブに手をかけると雲雀の声が後ろから聞こえた。

「またね」

「！？ま、また……ね、です……？」

変な言葉遣いになったが、それよりも驚きなのは雲雀が放った「またね」の言葉だ。

また自分は枕にされてしまうのだろうか。

「やっぱりわかんないよ雲雀さん……」

頭をかしかしとかきながらAは教室へと戻った。