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今日もまた、キミは俺をその目で見る。
でも、どこか寂しげな瞳。
『どうした?』
俺がそう言うとあわてて顔をそらす。
お願いだから…―――
――― 俺を見て。
『A。』
俺を見るキミ。
頬には一筋の涙の痕。
優しく手で拭う。
「触らないで…」
『え……』
そんな言葉予想してなかったから。
思わぬ不意打ちに胸が締め付けられる。
『ごめん。』
言葉とは裏腹にキミの体を引き寄せる。
強く抱きしめる。
もがくキミ。
バランスを崩してキミは倒れて、俺はキミに馬乗りをした。
「離してよ!!!」
「よけて!!!」
「私を苦しめないで!!!」
キミのきれいな口から放たれるとげのある言葉たち。
深く…
深く…
俺の心を傷つけ壊していく。
『ごめん。』
キミから降りると、
キミは逃げるように走って行った。
手を伸ばしたって届かない。
でも……
それでもキミが好きなんだ____
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にのみぃ(プロフ) - 切ないですね… 玉ちゃんの気持ち、分かるかも笑 (2013年8月18日 22時) (レス) id: e908d4dddb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:奏楽☆ | 作者ホームページ:http://yaplog.jp/jani-ota_desu/
作成日時:2013年8月3日 19時