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その文には、禰豆子が人としての理性を保っていること、飢餓状態であっても人を喰わず二年以上の歳月が過ぎたこと、飢えを睡眠で賄っていること、そして
「もし、禰豆子が人を喰った場合は、
竈門炭治郎及び鱗滝左近次、
冨岡義勇、鱗滝Aが腹を切ってお詫び致します。」
途端に場は騒然とした。
今、完全にいてはならない名前が並んでいたのだ。
最早掴みかかるのかという勢いで立ち上がった錆兎をすぐさまAが制する。
「A!お前………!」
「錆兎、今は御館様の前でしょう。」
「っクソ」
御館様は更に続けた。
炭治郎は浅草で鬼舞辻無惨と出会っている。
そして、鬼舞辻直々に追っ手を放たれている。
又もや場は騒然とした。
「御館様。一つ、宜しいでしょうか?」
「なんだい、A。」
「竈門禰豆子が人を喰わない証明を、分不相応では有りますが私からさせて頂こうと思いまして。」
「ああ、いいだろう。」
「では、お座敷へ失礼致します。」
とんっと軽やかな音をさせ地面を蹴り、瞬く間に御屋敷の中へ移動していた。
いつの間にか鬼の娘が入った箱も持っている。
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作者名:あちゃん | 作成日時:2021年1月10日 19時