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2時間くらい経つと自主練習している人たちも徐々に減り、数えられるくらいの人数しか残ってない。
身体は限界を迎えていたが、このまま明日を迎えるわけにはいかないと練習を続けた。
そこへ


『大丈夫?少し休んだ方がええんとちゃう?』


『これどうぞ。』


こーじくんとめめが心配して声をかけてくれた。


「ありがとうございます。
やってもやっても不安で、、」


飲み物を受け取りながら答える。


『良かったら一緒にやらない?
わからないとことか教えるよ。』


2人はこの稽古以外に仕事があるはずで、きっと忙しいのに私を気にかけてくれる。
それでも、一人で抱え込むのに限界を迎えていた私は甘えて一緒に練習をさせてもらう。


『Aちゃん、ここはもう少しメリハリあった方がええな。
こんな感じ。』


『うんうん、良い感じ。
あとここの止まるとこは、指先まで意識して。』


2人は丁寧に細かく教えてくれる。
そこへさっくんも来て、


『どんな感じ〜?
良かったら僕は発声方法一緒にしようか?
初めてだとなかなか声出ないよねー』


演技に関して、注意しか受けなかった私は縋るようにお願いした。


「すみません、練習したいです。
今日全然だめで、でも、何がだめなのかも、どう直せるのかもわからなくて、、」


『大丈夫!佐久間さんにかかればそんなのすぐ解決しちゃうから!
じゃあまずは発声練習からね!』


そこからは4人で発声練習やセリフを読む練習をした。
一人でするより、明らかに効果があって3人には頭が上がらなかった。


結局、私たちが稽古場を後にしたのは一番最後。
3人は移動車で一緒に乗せていくと言ってくれたけど、さすがにそこまでは申し訳なくて断った。
3人に何度もお礼を言って別れた後、最後まで付き合ってくれてた林さんと一緒に帰る。


「初日からこんな遅くまで本当にありがとうございます。
明日も早めに来て練習したいんですけど、、」


『もちろん、大丈夫ですよ。
明日はおそらく7時くらいから開いているはずなので、私もそれくらいには来ますね。』


「すみません、ありがとうございます。
でも、一人でも大丈夫なので無理はせずに、、」


『いえいえ、これが私の役目ですから!』


そう言う林さんに何度も感謝の言葉を告げ、この人の為にも頑張ると心に決めた。

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(プロフ) - まり姉さん» 良かったです。今後の更新でも気をつけます。良ければこれからもよろしくお願いします。 (2020年7月6日 15時) (レス) id: 5b7618bac8 (このIDを非表示/違反報告)
まり姉(プロフ) - ささん» ちゃんと名前変換できてました (2020年7月6日 15時) (レス) id: 632dd79117 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - まり姉さん» 確認ありがとうございます。いかがでしょうか? (2020年7月6日 15時) (レス) id: 5b7618bac8 (このIDを非表示/違反報告)
まり姉(プロフ) - ささん» 読んでみたけど、まだ○○ちゃんのままです・・・ (2020年7月6日 15時) (レス) id: 632dd79117 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - まり姉さん» 教えて下さりありがとうございます。訂正致しました。他に不備ありましたらお申し付け下さい。読んで頂きありがとうございます。 (2020年7月6日 15時) (レス) id: 5b7618bac8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年7月4日 22時

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