Class２８ ページ30
「あのね、A……」
昔のことを思い出しているような口調だった
「僕も昔、ある施設に捕らわれていたことがあったんだ。
まあ君よりもかなり物理的にだけどね……」
「その時にも僕には考えることはできた。意思はあった。
そのことがきっと、大切なんじゃない？」
そうか。別にどこにいようが僕は僕なんだ。
……もっと、早くに気づけなかったんだろうか。
「うん、ていうかー。」
「……何ですか」
「厳密にはもう君吸血鬼だから。生きてないんだけどね(笑)」
どうしてこの人は、こうも雰囲気をぶち壊しにできるのだろう。
どうしてこの人は、僕なんかに優しくしてくれるんだろう。
色々考えなくてはいけないことはあるけど、今はいいかもしれないと思うことができた。
「そうですね。僕すっかり忘れてました。」
「なにげにもう僕って一人称定着しちゃってるけどね」
そう、”わたし”はもう死んだから、
「てわけで僕、お兄ちゃんに会いに学校行ってきます。」
「なにがそういうわけなのかわからないけど、ちゃんと記憶は書き換えないと。
性別変わっちゃってるからそこんとこ忘れずにねー」
”僕”は精一杯好きな人生にしようって、思ったから――――――
続く (更新停止中)
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arata - 桜哉の…弟？(ノ´∀｀*)更新がんばって下さい！楽しみに待ってます！ (2016年1月19日 19時) (
レス) id: 13ed52d885 (このIDを非表示/違反報告)
結城真羅 - 黒猫のユズさん» 更新滞っててすみません…ありがとうございます！ (2015年11月22日 21時) (レス) id: 8d8655e02c (このIDを非表示/違反報告)
黒猫のユズ - 面白いですね！続き楽しみにしてます！ (2015年11月11日 22時) (レス) id: f97f57f8d3 (このIDを非表示/違反報告)
結城真羅 - カボチャさん» このまま続くといいんですけどね…ｗｗ頑張りますね☆ (2015年1月18日 5時) (レス) id: 8d8655e02c (このIDを非表示/違反報告)
カボチャ - このところ更新ペースが早くて嬉しいです！これからも頑張って下さい。 (2015年1月17日 19時) (レス) id: 937289f512 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結城真羅 | 作者ホームページ：
作成日時：2014年12月31日 22時
