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痣 ページ27
刀鍛冶の里でのゴタゴタが終わったその日にAは柱の会議に呼び出された。
「…痣を、発現させる…」
身体能力を底上げする痣。体温は三九度を越え、心拍数が二百を越えるそれは代償に生命を削るものだった。退出して考え事をしながら歩いていると、嫌な気配がする。思わず近くにあった木に跳ね上がると、下から盛大な舌打ちが聞こえた。破落戸らしい格好の男たちが屯しているのが見えた。漏れ聞こえる会話から額田の仕業であると判る。抱かせてあげるからAを潰せという頼みだったようだ。
「貞操観念どうなってんだよ額田藤子…!」
半ば幹を蹴り折る勢いで空中に飛び出し、着地したと同時に強く地を蹴って破落戸たちにきつめの手刀を食らわせた。
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作者名:契 ゐと(元 いときち丸) | 作成日時:2022年8月8日 20時