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愛？ ※ヤンデレ風味 ページ4
エペルはこっそりほくそ笑み、林檎を剥く。いい果実を育てる為には様々な準備物と手間がいる。まず、可愛らしい自分の容貌を利用して油断を誘い、そこからなるべく協力する姿勢を見せて仲を深め、グリムを懐柔し、少しずつ距離を詰めて互いの呼吸さえも解ってしまう近さに慣らした。最初はAは戸惑いこそしたもののすぐにかわいいなぁと顔をほころばせていたので警戒されていないと考えるべきだろう。安心しきった顔で無垢に笑うあの娘をいつ収穫してしまおうか。手の中にある紅かった歪な球体を見つめる。それは甘美な原罪の香りを漂わせていた。
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作者名：契 ゐと（元 いときち丸） | 作成日時：2020年7月18日 1時
