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鯖side

ぼーっとその人に見とれていたが、流れてくる液体が靴に触れた感覚により現実に戻される。

鯖「自分でしたことだけど…急ごう」

彼女を抱えてすぐ家に戻る




天「鯖!遅いからびっくりしtって何その人!?めっちゃ血出てるよ!?」

鯖「僕らの家の方に歩いてたから怪しい人かと思って…」

しょんぼりとする僕を見て天神は「取り敢えず治療するよ!」と僕の部屋に向かった。






その後僕は天神に「服あげたりするからちょっと出てて!」と言われ廊下に出る。

と同時に罪悪感と胸の高鳴りが襲う

鯖「あの時ちゃんと見てればよかったかも…」


天神に治療は任せて、僕は女性用の服などを見て回った。



















そろそろ戻ってもいいだろうと思い部屋に戻ると女の子は僕の机を漁ってた。

まずい。僕が殺/人なんてものをしてるとバレたら嫌われる。


物音立てず近づき、

鯖「ねぇ。」

と話しかける。そうすると女の子は声になってない悲鳴をあげる。
そんなに怖かったかな…

鯖「なんで人の机勝手に開けてるの?」

あぁ…僕は今ちゃんと優しく笑えてるかな……あ…そうだ僕表情がはっきり変わらないんだった…どうしよう…
まぁいっか、と呑気に考えをまとめて女の子を見ると

『ぁ……あ……』

と小さく声を出して怯えていた。
涙も出ていて、「あぁ僕また人を怖がらせちゃったな…」だなんて考える。


少しの間静かだったけど、天神が走ってくる音が聞こえた。

天「ちょっと鯖!急に帰って来られても困るよ!…って、え!?大丈夫ですか!?」

天神は女の子が怯えてることに気づくと僕との距離を離した。
あー…もうちょっと近くで見てたかったかな。


女の子はまるで理解が追いついてない、とでも言いたそうな顔をしている。

鯖「その人が勝手に俺の机開けてたから。何してるんだって言ってた。」

少しキツかったかな…と反省する。

天「そうなの…?」

天神は女の子に問いかける。

『え…えっと…その…気になるものが多…くて……その…』

もごもごと気まずそうに話す彼女が大変可愛いと思った。
ただそんなのバレたく無かったためはぁ、とため息をついて

鯖「いいよ。別に。いつかその人だって「それ以上はだめ!」はぁ……」

僕が言いたかった言葉は天神に遮られた。



















いいよ。別に。いつかその人だって僕の秘密を知るんだから。


天神は僕がこの人を始末する、って思ったのかな。
いや、この人“も”か。

全然違うけどね。

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作者名: | 作成日時:2021年11月28日 18時

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