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鯖「…………。」

『さば…さん…?』

父親の拳を止めたのは鯖さんだった。

いや…止めたと言うよりかは…


「あ"…ぁ……!?俺、の…手が…」

父親の手は地面に着いていた。


鯖さんの右手には包丁が握られていた。
きっとあれで切り落としたんだろう。

『っ…』

酷い鉄の匂いがする。


鯖「帰るか、このまま俺に命を取られるか。どっちがいい?」

顔は見えないが、声で怒っていることが分かる。

「くそったれ……!!!」

そう言うとアイツは走って行った。




その場には冷たい空気と沈黙だけが残る。


『鯖さ…ん…その……ありがとう…ござい…』

まだ混乱している頭を落ち着かせながら、鯖さんに感謝を述べようとすると鯖さんは私を抱きしめた。

『!?…あ、あの………?』

鯖「…………。」

『ちょ、!?』

どうしたの?という言葉を発しようとすると重みが来る。

気を失っている……?
鯖さんの目は閉じていた。


取り敢えず、鉄の匂いがするこの場を離れたくてさほど重くなかった鯖さんをおぶり私達の「家」に向かう。

まぁ、別に確定した訳じゃないけど、私にとってはもう家のようなものだった。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

更新遅くてすみません学校が忙しくて…。
今日はここで切ります。

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作者名: | 作成日時:2021年11月28日 18時

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