【短編集】日常になってしまった非日常【中編集】

ー自分との関係性ーよっぴ〜 ページ9

自分は意気地なしだ



｢よっぴー、いくよ？｣



アルト調の声が教室内に響く



『あ、今行く』




教室の外からひょこっと顔を出している


彼女の方へ向かう



今は放課後、家が近いからと言う理由で



高校生になった今でも



毎日、登下校を共にしている






｢それでさーって、聞いてんの？｣



『え？あ、ごめん。ちょっと考え事してた』



｢よっぴーが考え事とか、珍しいねー｣



そう言ってニシシと笑うA



やっぱり、可愛いな…。



ていうか、



『俺だって考え事ぐらいするし。


で？何の話だっけ』




｢あ、そうそう。一回ね、自分より背の高い男子に抱きついてみたi((『だめ…』えー｣




｢なんでよー。別によっぴー関係ないじゃん｣



ブーブーと口を尖らしているA



そんな姿でさえ愛おしいと思う自分は



もう病気なのだろうか



『関係…ある…し…』



口から出た音は、周りの音にかき消される



でも、その言葉はAに届いていたみたいで




｢え？｣



と、いうような顔でぽかんとしている




『だから、』



そう言って頭を掻き




『そんな事したら、俺が嫉妬するからやめろ。



あと、俺じゃダメなの？』



そうだ、俺とAだって結構身長差はある



したを向いていた顔を前に向けると




目を見開いたAがいた



『やだ？』



俺がそういうと、Aの顔がだんだんと赤くなり


したを向いてしまった



『A…((｢全然…｣…？』



だか、すぐまた前を向き



｢全然…、ダメじゃない。


むしろ、私もよっぴーじゃないとやだ｣




と、頬を染めながら言った。



ギュッ



俺はAに抱きつき




『好きだ』




と、Aに対する気持ちを一言で伝えた





すると、Aも抱きついてきて




『私もすきだ、ばか』



と、言ってきた




長年、君と積み上げてきた関係性


きっと…。いや、絶対。


これからも積み上げていく




fin…

ー猫ーアイク・よっぴ〜・とも(※取り合いではありません)→←(ﾟ∀三ﾟ三∀ﾟ) ｳﾎｰ!

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