少女の短い夢の話 ページ12
「はぁっ、はぁ」
何時間練習してたんだっけ……五時間くらい?
水を飲むのも忘れて踊ってたから喉がカラカラだ
キッチンに行こうとしたけど足がフラフラして気持ち悪い
私はベットに倒れ、深呼吸をした
何か眠い、このまま寝てしまおうか
いや駄目だ、私はまだやるべきことがある
やるべきことが……
私の瞼は重力に逆らえず、そのまま閉じてしまった
『本当にお前は駄目な子!私の姉さんの子供はあんなに可愛くてお利口なのに、あんたと来たら!悪い子にはお仕置きが必要ね!』
『A、100点を取るのは当たり前だ。もしかして誉めてもらおうと思っていたのか?浅はかだな、時間の無駄だ』
『Aさぁ、私達が話しかけてやってるのに何なの?その態度。ムカつくんですけど』
『嫌い』
『目障り』
『ウザい』
何で皆そんなこと言うの……
私はただ、皆の役に立ちたかっただけ。それだけなのに……
『A、お前は駄目なんかじゃない。お前はワシとばあさんが認める世界一、親切で優しい子だ』
『そうだったの……貴女はやりたいことをやっていい。誉められてもいい。だって今までそれに値する十分すぎる辛抱をしてきたじゃない』
本当にいいの?
私なんかがそんな権利を持っていいの?
誰かに頼ってもいいの?
私を愛してくれるの?
誰か教えて、誰か……私に……
『Aなら大丈夫だよ』
「―――――――――……?」
「……えっ?」
あぁ……私寝てたんだ
何でシーツ濡れてるんだろう……泣いたのかな
とても悲しくて幸せな夢だった気がするのに
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みは - シルクロードって料理できなかったと思うんですが... (2018年5月11日 19時) (レス) id: 1380e34bde (このIDを非表示/違反報告)
ミー(プロフ) - すごく面白いです!更新頑張ってください! (2017年7月20日 0時) (レス) id: 70b7326eb5 (このIDを非表示/違反報告)
のん民(プロフ) - 更新は止められたのですか? (2017年6月17日 2時) (レス) id: 725d02a3eb (このIDを非表示/違反報告)
名無野 - 更新頑張ってください!大好きです! (2017年6月13日 22時) (レス) id: 3e0c9d1196 (このIDを非表示/違反報告)
白雪姫 - 更新待ってまーす (2017年4月23日 21時) (レス) id: 0957f842ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鯖の子 | 作成日時:2017年4月1日 8時