信じて ページ29
二回目ワクチン行って参りました。
どーぞ↓
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zm視点
僕との間に割って入ってきたスイ。
止める間もなく、彼女の体へ無慈悲に針が突き刺さった。
『…ぁい‶っ…！』
チラリと見えた注射器の中の液体の色は明らかに人工的に作られた禍々しい色をしていて、それが毒だということを理解した。
毒やったら、毒なんやとしたら、注入が始まった今、すぐにでも止めなあかんのに。
後ろから残り僅かな殺気を感じて、そっちを優先しなきゃいけなかった。
いくらかの敵を倒し、完全にいなくなったときに振り替える。
けれど、そこにあったのは倒れている彼女のみだった。
zm「…っ！おい！！」
慌てて近寄り呼びかけてみるも、意識が朦朧としているのか返事は無く。
これはまずい、と抱き上げたところで、少し開いていた瞼は完全に閉じ切ってしまった。
何回か、しかも名前で呼んでも応答なし。
見てみればみれば、眠っている。
＿＿＿否、眠るように気絶しているのだ。
時間がないので抱えて走りながら思考を巡らせる。
今回の毒は神経性の毒。
しかも摂取した相手は麻痺し、じわじわと毒が巡り、やがて死亡する。
つまりは
だから今彼女は実質気絶している。
体が毒に侵され、機能が停止しつつあるから消耗の少ない睡眠へ入っただけ。
と、ここで途切れていたロボロから連絡が入る。
rb「っなあ！ゾム！？通信切れてもうてんけど、何があった！？もう一分もないで！！」
zm「わ、分かっとる！！僕を庇ってスイが毒入れられた！！ぺ神に準備の連絡してくれ！！」
rb［…っはぁ？！おま、名前…っってか何でそいつ連れてくんねん！‟無能”なんやから置いてこればええやん！お前まで巻き込まれるぞ！？］
なんで、なんて僕が一番知りたいわ。
確かに時間を考えれば置いてきた方が良かった。捨ててきた方が良かった。
…でも、もう無視しちゃいけないと思ってん。
僕らに何て言われても、一切文句も抵抗もせず、ただ自分が悪いかのように耐えるこいつを。
表に出さんくても書類頑張って、訓練にも出れんのに僕に必死に付いてこれるこいつを。
自分を犠牲にしてまで、僕を庇ってくれたこいつを。
zm「そんなの今はどうでもええねん！！頼むからはよして！！」
rb［っ、分かった。］
そろそろ、信じてやってもええんやないかって。
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マカロン - つっ続きを、、、お願いできますか、、？面白いです、、、！ (2022年11月24日 19時) (
レス) @page37 id: f4ad072890 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - めっちゃ感動しました...、もしよければなんですがこの続きもみたいかも、 (2022年9月15日 15時) (レス) id: 790884ee82 (このIDを非表示/違反報告)
さば餅 - みずきさん» 返信遅れてすみません！ありがとうございます！一言だけでも感動の言葉をくださって、うれしい限りです。これからも楽しみにしていてくださるとうれしいです。 (2022年4月22日 23時) (レス) id: 9283b21283 (このIDを非表示/違反報告)
みずき - 一言だけ、、、感動しました。 (2022年4月16日 23時) (レス) @page36 id: 129e1b5429 (このIDを非表示/違反報告)
さば餅 - ららさん» コメありがとうございます！人間の感情のドロドロした感じが出せてそうで幸いです。更新頑張ります！ (2022年4月3日 13時) (レス) id: 621ed4d2bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さば餅 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sabamochihome/
作成日時：2022年1月5日 10時
