第23話（1） ページ31
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「御坂さん、よね…？この前はごめんなさい！」
手渡されたであろう私のお弁当がお披露目になるドキドキの昼休み。
私の元に訪れたのは、すらりとした清純そうな女の子だった。
【若者よ、青春を謳歌せよ！23】
『えっと…』
「…私、5組の赤坂理子です。その…先日、お弁当を…」
『あ…』
"風紀委員の子から預かってた──"
『…風紀委員の？』
ムッくんの言葉を思い出し、申し訳なさそうに顔を伏せる彼女──赤坂さんを見つめる。
「一応、先生にお渡しして…伊藤くんにお返し頂けるようにお伝えしたつもりだったんだけど…その…
…先生が食べた、って聞いたから…」
コクリと頷いた赤坂さんは、そう言って再度顔を伏せる。
……なるほど。
うん、それはムッくんが悪い。
『…赤坂さん？だよね、気にしないで！お弁当箱もキレイに帰ってきたし！』
ムッくんが綺麗に食べてくれたからね…。
「り、理子でいいわ！……本当にごめんなさい…
…御坂さんが伊藤くんの為に作ったんでしょ…？」
今日のことで頭がいっぱいだった私は半分忘れかけていたのもあり、ゆるゆると手を振りながら答えると、それでもと謝る彼女。
…あの時は今と違う意味でお弁当を作ったけど…改めて言葉にされると恥ずかしいものがあるなぁ。
でもこうして昼休みを使って会いに来てくれた赤坂さんは悪い子じゃないことが分かる。
……だって、わざわざ謝りきてくれたんだもの。
『…私もAでいいよ、理子ちゃん！ほんとに気にしないで！お弁当はまた作れたもの、わざわざありがとう、言いに来てくれて』
「ほんと…？｣
私がそういうも、まだ気にしてそうな理子ちゃん。
うーん、ほんとに気にしてないんだけどなぁ…
…あ、いいこと思いついた…！
『…ふふ、勿論。じゃあ、理子ちゃんがまだ気にするなら───』
言葉をためる私に明らかに緊張している理子ちゃん。
『…一緒にお弁当食べない？それでもうなかったことにしようよ。』
自身のお弁当を鞄から取り出しにこりと笑うと、理子ちゃんはゆっくり顔を輝かせ、うん！と頷いてくれた。
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麻衣(プロフ) - 更新頑張って下さい！続き気になります！ (2021年5月29日 19時) (
レス) id: d944f1cd48 (このIDを非表示/違反報告)
麻衣(プロフ) - 名前変換して読みたいです (2021年5月29日 16時) (レス) id: d944f1cd48 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー大好き！！(プロフ) - 続きがとても気になります！！更新頑張ってください！！ (2021年3月6日 14時) (レス) id: 2d39102061 (このIDを非表示/違反報告)
水戸(プロフ) - エヌさん» コメントありがとうございますm(*_ _)mべりーぐっと！嬉しいです(つω`*）とても励みになりました、ありがとうございます！ (2018年12月19日 0時) (レス) id: 71526eaf36 (このIDを非表示/違反報告)
エヌ - べりーぐっとすぎます。更新頑張ってください！楽しみにしてます (2018年12月18日 20時) (レス) id: 22eb4ac618 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水戸 | 作成日時：2018年12月17日 22時
