side.1 ページ4
...........................................
Aちゃん………。
【若者よ、青春を謳歌せよ! side.1】
「…伊藤クゥーン?何人の事ぶっ飛ばしといてお手手ぎゅっとか、ぎゅっととかされてんの?羨ましいこと山の如しなんですけど??」
「…………」
「……聞けーーい!俺の話を聞けーーい!!」
「あっ、ほっぺたペンペンされる……俺……」
「てめぇも羨ましいこと山の如し一員じゃ!!!!何がほっぺたペンペン!!変われ!!!てか知り合いかよ!!」
「ハッ!」
「…戻ってきよったか伊藤てめぇまじふざけんなよ1限目ずっと上の空じゃねーか」
どこか幸せな楽園にいっていた気がする。
気がつくとホームルームも1限目も終わって、目の前には三橋がこちらにガンくれてる状態だった。
顎出てる出てる。なんだそのしゃくれ顔
「で?佐川、あの子とはどういう?」
「Aちゃんすか?
Aちゃんとは去年同じクラスでよく話したり遊びに行ってたりしてたんすよ!
家も近いんで、朝会えば自然と一緒にいったりとかしてて…ゴフッ」
「アア……?朝……登校……?
てめぇはほっぺたペンペンじゃなくて、ほっぺたバァン!の刑じゃこら!!女の子と登校!!羨ましいぃ!」
いや羨ましがるところ。
「いててて……ちょっと天然入ってますけど、いい子っすよ〜Aちゃん!なんたってまた笑顔が……」
「はぅ…………ッ!」
笑顔……!
ぐっ……お、思い出してまた動悸が……。
思わず胸を抑えると、目の前の三橋が椅子の背もたれに肘をついてにやにやと笑い出す。
「……んー?なぁに?もしかしてあれ?伊藤くん、恋に落ちちゃった的な的な的なぁ?」
「!!バッ、へっ、へへ!そんな訳、そんな訳あるかよそそそそんな、笑顔がか、か、可愛かったなんて」
「ほう、笑顔。」
「……はっ!」
さらに俺に近づいた三橋の顔に、やられたと睨み返す。
……いやてかなんで俺にまでそんなキリッ!とすんの?
「たぁしかに可愛いかったなぁ!しかも飴ちゃんまで貰ってよぉー?よかったねーいとーくーーん?」
「……うるせ!」
「ギャ!伊藤くんが怒った!」
俺、自己紹介出来てなかった、とか。
笑った顔可愛かったな、とか。
ツッパリとか怖くないんだ、とか。
色々思うことはあるけど
とりあえず逃げる三橋のニヤニヤ顔が腹立つことこの上ないので、始業のチャイムがなるまで追いかけてやろうと走り出した。
→次回
105人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
麻衣(プロフ) - 更新頑張って下さい!続き気になります! (2021年5月29日 19時) (レス) id: d944f1cd48 (このIDを非表示/違反報告)
麻衣(プロフ) - 名前変換して読みたいです (2021年5月29日 16時) (レス) id: d944f1cd48 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー大好き!!(プロフ) - 続きがとても気になります!!更新頑張ってください!! (2021年3月6日 14時) (レス) id: 2d39102061 (このIDを非表示/違反報告)
水戸(プロフ) - エヌさん» コメントありがとうございますm(*_ _)mべりーぐっと!嬉しいです(つω`*)とても励みになりました、ありがとうございます! (2018年12月19日 0時) (レス) id: 71526eaf36 (このIDを非表示/違反報告)
エヌ - べりーぐっとすぎます。更新頑張ってください!楽しみにしてます (2018年12月18日 20時) (レス) id: 22eb4ac618 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:水戸 | 作成日時:2018年12月17日 22時