第19話 ページ26
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「A、急に来てごめん……その…今から時間あるか…？」
スカートを弄りながら頬を赤らめ恥ずかしそうにそういった彼女に、私もつられて顔を赤くしてからゆっくり頷いた。
【若者よ、青春を謳歌せよ 19】
「き、急にごめんな…？連絡先知らなかったから予定聞こうにも聞けなくて…」
とりあえずで喫茶店に入り席に着いたところ、恐る恐るとそういった京子ちゃん。
『ううん、お誘いしてくれて嬉しい…！』
私が思ったままを伝えると、彼女はほっと息をついた。
「でも、良かったのか？……伊藤さんと帰れなくて…」
『え！？そ、そんな、大丈夫だよ！ほら、伊藤くん達とはいつでも帰れるから……！』
今まさに私の中での注目ワードが出てきて、思わず息が詰まる。
因みに京子ちゃんのお誘いを受けた時、二人は私に対して「楽しんでおいで」とこころよく送り出してくれた。
それにしても京子ちゃん…名前が伊藤くんしか上がってないけど……
「え、でも……好きなんだろ？伊藤さんの事」
『！？ゲホッゲホッ』
京子ちゃんの言葉に水を飲んでいた私は噎せる。
す、すすす、───好き……？
『……だ、誰が……？』
「Aが」
『……誰を…？』
「伊藤さんを」
…
…
『ええええええ？！そうなの！？！』
ガタリと立ち上がり、頬を抑える。
その衝撃で机に零れた水を明美ちゃんが吹いてくれてた。
ご、ごめんなさい…って、それどころじゃなくて……！
『…私は、伊藤くんの事が……好き？』
確かめるように声に出すと、とくりと鳴り出す鼓動。
あれだけ考えてもぐるぐるしていた思考さえすっとなりを潜めていた。
｢…気づいてなかったのかよ」
京子ちゃんはそういって明美ちゃんと笑う。
『私…』
好きなんだ……伊藤くんの事。
「…京子さん、ずっと気になってたらしくて。野暮なことかなって思ったんすけど…」
「Aみたいなスケバンじゃねぇ子とダチになったの初めてでさ……その……サテンとかいったり、恋バナとか色々話したり、したくて…」
お互い顔を合わせて恥ずかしそうに、そして嬉しそうに呟く二人。
自覚した気持ちにまだ困惑しているけど。
そんな風に思ってくれていた二人に対して嬉しい気持ちが溢れてくる。
『…ありがとう、私も2人ともっと色々お話したいな…！』
その言葉に二人は嬉しそうに笑ってくれた。
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麻衣(プロフ) - 更新頑張って下さい！続き気になります！ (2021年5月29日 19時) (
レス) id: d944f1cd48 (このIDを非表示/違反報告)
麻衣(プロフ) - 名前変換して読みたいです (2021年5月29日 16時) (レス) id: d944f1cd48 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー大好き！！(プロフ) - 続きがとても気になります！！更新頑張ってください！！ (2021年3月6日 14時) (レス) id: 2d39102061 (このIDを非表示/違反報告)
水戸(プロフ) - エヌさん» コメントありがとうございますm(*_ _)mべりーぐっと！嬉しいです(つω`*）とても励みになりました、ありがとうございます！ (2018年12月19日 0時) (レス) id: 71526eaf36 (このIDを非表示/違反報告)
エヌ - べりーぐっとすぎます。更新頑張ってください！楽しみにしてます (2018年12月18日 20時) (レス) id: 22eb4ac618 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水戸 | 作成日時：2018年12月17日 22時
