第18話 （2） ページ25
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あの後。
慌てて怒りで我を忘れた2人を何とか回収して、また作るからと約束をすれば
しぶしぶと言った感じで…職員室に突撃するのを阻止することが出来た。
危うく職員室が火の海になるのところだった…。
『…私のお弁当なんてそんな需要から必死にならなくてもいいのに…。』
凄くいい食材を使ってる訳でもないし、なんならちょっと手抜きしちゃう時もある、そんな普通のお弁当なのに。
コトリと靴を履き替えながら小さく呟き、わたしは苦笑する。
すると、その言葉を聞いていたのか伊藤くんがびっくりした様に目を丸めてぶんぶんと首を振った。
「そっんなことない！！俺はあるよ！！」
『え…』
勢いよく告げられ自分の顔が赤くなるのが分かる。
い、伊藤くんにはあるの……？
「あっ、いや、そんなことないことはないんだけど…！っていて！」
「なーにイチャコラしてんだ！ほら帰んだろ」
ぽりぽりと恥ずかしそうに頭をかく伊藤くんに蹴りを入れる三橋くん。
い、イチャコラだなんて…。
歩き出す二人の後ろにそっとつき、手を熱くなった頬に当てる。
……だめだ、熱を覚まそうとするが収まらない。
───佐川くん…いつか分かるっていつ分かるんだろう。
私、伊藤くんのことばっか考えてる気がする。
後ろ姿を眺めてるだけなのに早まる鼓動に首を傾げる。
こんな気持ちになるの、初めてだ。
『……一体どうした、私……！』
「A、ちゃん？」
『！わ、な、なんでもないよ！』
思わず呟いてしまった言葉に反応して振り向いてくれた伊藤くんの呼びかけに首を振る。
だめだ、だめだ……！今はとりあえず、考えるのはよそう。
「───────A！」
そう心で決めたそんな時。
遠く校門の所で大きく手を振る誰かが私の名を叫んだ。
あれは────
『きょ、京子ちゃん？』
誰かが分かった私はその名を呟く。
見つめる先は、今日も今日とて素敵な笑顔を浮かべる京子ちゃんとゆるりと頭を下げた明美ちゃんがいた。
→
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麻衣(プロフ) - 更新頑張って下さい！続き気になります！ (2021年5月29日 19時) (
レス) id: d944f1cd48 (このIDを非表示/違反報告)
麻衣(プロフ) - 名前変換して読みたいです (2021年5月29日 16時) (レス) id: d944f1cd48 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー大好き！！(プロフ) - 続きがとても気になります！！更新頑張ってください！！ (2021年3月6日 14時) (レス) id: 2d39102061 (このIDを非表示/違反報告)
水戸(プロフ) - エヌさん» コメントありがとうございますm(*_ _)mべりーぐっと！嬉しいです(つω`*）とても励みになりました、ありがとうございます！ (2018年12月19日 0時) (レス) id: 71526eaf36 (このIDを非表示/違反報告)
エヌ - べりーぐっとすぎます。更新頑張ってください！楽しみにしてます (2018年12月18日 20時) (レス) id: 22eb4ac618 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水戸 | 作成日時：2018年12月17日 22時
