第15話 ページ21
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「Aちゃんの様子が可笑しい」
【若者よ、青春を謳歌せよ！ 15話】
『そっ！…………そんなことないよ』
「いいや…そんなこと…ある！！…今持った教科書逆だよ。｣
『はっ！』
学校に着いた途端
伊藤くんと教室入ったはずの佐川くんは何故私の教室に入ってきて隣の席の子の椅子を借り、そう指摘した。
…気のせいか、ザワザワしていた教室もぴたり静寂に包まれる。
「この前といい今日の朝といい、可笑しい……まさか……変な飴でも食べたの！？」
『そ、そんな訳……』
「じゃあどうしたっての？」
『ぐっ……』
い、言えない……。
こんなピュアピュアしてる佐川くんに……
──女装した伊藤くんと普段の伊藤くんの違いについて考えてたなんて……！
それでもって、この前のお礼にお弁当作ってきてることなんて……！
「いや、Aちゃん、出てる出てる。口から全部湯水の如く出てる」
『なんだと』
✤
「……俺に女装してって言ったのはそこからだったのか……っていうかそれって…こ─」
『引いたよね……』
「エッ、そうじゃなくて、それはAちゃんが伊藤さんにこ──」
『私も引いた……自分にそんな趣向があったなんて…』
「Aちゃん？話聞いてる？だから、それはこ──」
『どうしよ佐川くんんんんん！！』
「話聞いて？！」
わぁと机に伏せると、佐川くんがちょんちょんと肩をつつく。
『…なに…？』
…ゆっくり目線を上げると、苦笑する佐川くん。
「俺、引いてないよ？
…でもさ、Aちゃんは、何で女装してない伊藤さんにそう思っちゃったかってわかる？｣
『……分からない…』
そこかしこでゴクリと唾を飲む音が聞こえる。
私もなぜか場に飲まれ、ゴクリと唾を飲み、佐川くんの続きの言葉を待つ。
「それはさ……
───うん！いつか分かる！…ってイタァ！？｣
「ざけんな佐川！言えよ！！」
「そうよ！！Aちゃんが分かるわけないでしょ！！」
「そこまで溜めてかっこつけんじゃねぇよ！！」
「エッちょ、おまえら怖い怖い！イタッ！」
何故か私のクラスメイトにぽこぽこされる佐川くん。
親しみやすいツッパリ故か、容赦ない。
な、なんだ、というか私が分かるわけないって…
ええ……。
佐川くんは結局教えてくれず、私が伊藤くんに作ったお弁当を持ってチャイムと共に帰って行った。
→
クラスメイトも気になってたようです。
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麻衣(プロフ) - 更新頑張って下さい！続き気になります！ (2021年5月29日 19時) (
レス) id: d944f1cd48 (このIDを非表示/違反報告)
麻衣(プロフ) - 名前変換して読みたいです (2021年5月29日 16時) (レス) id: d944f1cd48 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー大好き！！(プロフ) - 続きがとても気になります！！更新頑張ってください！！ (2021年3月6日 14時) (レス) id: 2d39102061 (このIDを非表示/違反報告)
水戸(プロフ) - エヌさん» コメントありがとうございますm(*_ _)mべりーぐっと！嬉しいです(つω`*）とても励みになりました、ありがとうございます！ (2018年12月19日 0時) (レス) id: 71526eaf36 (このIDを非表示/違反報告)
エヌ - べりーぐっとすぎます。更新頑張ってください！楽しみにしてます (2018年12月18日 20時) (レス) id: 22eb4ac618 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水戸 | 作成日時：2018年12月17日 22時
