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side.2 ページ20





"『───守ってくれて、助けてくれて……


……ありがとう……!かっこよかった!!!』"



「…おい、伊藤何にやけ……おま、肩貸さねえぞ!!」

「ば、にやけてねぇ!!」





【若者よ、青春を謳歌せよ! side2】









「何故…何故俺じゃないのだ……京子ちゃん然り、Aちゃん然り…このウニ男なんて…!」


「……まだ言ってんのかよ…ってかウニって言うな」


先程の事を余程根に持っているのか。


ぐちぐちと零す三橋に肩を貸してもらい、ゆっくりと歩を進める帰り道。


…っていっても歩調合わせてくれてる所、こいつも優しいんだけどな。



「…にしてもAちゃん、勇気あんのね。まさかあいつらに立ち向かってたなんて」

「…」




三橋が言ってるのは、京子ちゃんのあの言葉なんだろう。


──友達が蹴られそうな所を黙って見てるなんてやだ……か。



喧嘩も出来ない普通の女の子できっと怖かった筈なのに……、彼女は勇敢にも京子ちゃんの為に立ち向かった姿を思い浮かべるとただただ胸が締め付けられる。




「……伊藤くーん、幸せそうににやけてるとこ悪いんですけどマジで羨ましい限りなんで突き放していいですかね?」


「お前は鬼か」


「まあ?頑張れば?……応援はしねぇけど」


「応援してくれねぇのかよッ!」


「当たり前じゃろが!!!例え槍が降ろうがしてやるかよ!!!羨ましい!!ギュッとか!ギュッとか俺もされてぇわ!!」


「めっちゃくちゃ僻みじゃねぇか…」



そう言い返しながら三橋に体を預け、1歩1歩歩みを進める度に、先程の事を思い出す。

確かに名前を呼ばれて、あ、あんなことになるなんてそりゃ思いもしなかったけど…


……てか、俺もAちゃんをギュッってしちゃってるじゃねぇか……!!








「三橋……」

「なんじゃ」


「もう俺死んでいいかもしれない」


「あ?何言って……っててめぇ、その顔……!!!

何した!!何しやがったんだ!!ぜってぇ何かしたろ!!吐け!!死ぬ前に吐け!!!」


最大限ににやけてる俺に、三橋は掴みかかる。



揺らされる度に体中に傷みが走るが、そんなことどうでもいい。


この幸せを今は噛み締めていたい、そう思った。






──この後すぐに新たな出会いがあるとは知らず。










ようやく理子ちゃんや今井さんが導入出来ることに喜び(つω`*)

書きたいことが多すぎてペースが遅いですがこれからもっとキャラ達と色々できますよーにっ!

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麻衣(プロフ) - 更新頑張って下さい!続き気になります! (2021年5月29日 19時) (レス) id: d944f1cd48 (このIDを非表示/違反報告)
麻衣(プロフ) - 名前変換して読みたいです (2021年5月29日 16時) (レス) id: d944f1cd48 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー大好き!!(プロフ) - 続きがとても気になります!!更新頑張ってください!! (2021年3月6日 14時) (レス) id: 2d39102061 (このIDを非表示/違反報告)
水戸(プロフ) - エヌさん» コメントありがとうございますm(*_ _)mべりーぐっと!嬉しいです(つω`*)とても励みになりました、ありがとうございます! (2018年12月19日 0時) (レス) id: 71526eaf36 (このIDを非表示/違反報告)
エヌ - べりーぐっとすぎます。更新頑張ってください!楽しみにしてます (2018年12月18日 20時) (レス) id: 22eb4ac618 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水戸 | 作成日時:2018年12月17日 22時

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