第12話（2） ページ15
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「……A……さん……」
早川さんが名前を呼ぶ。
震える手で上に乗っかってるお兄さんを転がして、私はゆっくり立ち上がった。
怖くて泣きそうなまま、でも何かしたくて早川さんを見つめる私はきっと、凄く、情けない顔をしてる
この状況を打破出来る力もないし、そんな頭もない……。
振り落とされた足を止めたくて、動いたものの
今皆に見つめられて、汗が止まらない。
──どうしよう、どうすれば……！
「───…マブイねぇちゃんかと思ったが、さっきの事といい……頭可笑しいのか？」
『い……ッ！』
「A！！！」
机に座っていた男がいつの間にか近づいて
片方を私の手を捻りあげ、もう片方が顎を捉える。
早川さんが私の名前を叫ぶが
捻りあげられたこの状態では
痛みの声しか出なかった。
この人……い、いたの忘れてた……！
悔しさで顔を歪め抵抗するも
びくとも動かない。
寧ろ抵抗すればするほど、肩に痛みが走る。
「……んじゃあ、お友達の為に勇敢なAちゃんから楽しんでみる？
お、く、す、り。」
耳元で囁かれる言葉……──くすり……？
「おい！離せ！！……っA！！！」
信じられない言葉に目を見開くと
焦った顔の早川さんがこちらを見つめ叫んでいる。
「……その女はばてるまでロッカーにでも入れとけ」
男はそう言うと、
1人のお兄さんに私を押し付け、ニヤリと笑って机を漁り出す。
背後からは内側から叩く音と私の名前を叫ぶ声が、ロッカーの中から聞こえていた。
「…大丈夫、痛いことはなーんもねーから。」
ゆっくりと近づくソレは見えているのに、体が動かない。
───こ、わい
「────おい、待てよ」
涙が零れそうなその瞬間
どこか心の奥底で待ち望んでいた声が響いた。
次回→
......................................................
もう少し書きたいっ
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麻衣(プロフ) - 更新頑張って下さい！続き気になります！ (2021年5月29日 19時) (
レス) id: d944f1cd48 (このIDを非表示/違反報告)
麻衣(プロフ) - 名前変換して読みたいです (2021年5月29日 16時) (レス) id: d944f1cd48 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー大好き！！(プロフ) - 続きがとても気になります！！更新頑張ってください！！ (2021年3月6日 14時) (レス) id: 2d39102061 (このIDを非表示/違反報告)
水戸(プロフ) - エヌさん» コメントありがとうございますm(*_ _)mべりーぐっと！嬉しいです(つω`*）とても励みになりました、ありがとうございます！ (2018年12月19日 0時) (レス) id: 71526eaf36 (このIDを非表示/違反報告)
エヌ - べりーぐっとすぎます。更新頑張ってください！楽しみにしてます (2018年12月18日 20時) (レス) id: 22eb4ac618 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水戸 | 作成日時：2018年12月17日 22時
