Phantom rad 4 (ページ16)

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Treasure 19.素敵な歌声が奏でる夜ページ16

＿＿＿音楽室の幽霊

ある声楽部の部員が遅くまで残っていた
其の子は帰るときに音楽室に忘れ物をしたらしく、音楽室へ取りに行った
其のときに誰もいない筈の真っ暗な音楽室から歌声が聞こえてきた

大昇「りゅ、龍我知ってたの‥。此の話」

龍我「大昇が怖がると思ったから言わないようにしてたんだけど‥」

大昇「うぅ‥、しかもこんなときに限って音楽室で授業だし‥」

幽霊騒ぎから音楽室での授業を聞く気になれない大昇

龍我「あのさ、こんなときに不謹慎だとは思うけど何か変な感じしない？」

大昇「龍我も？実は俺も‥」

龍我「何かは、はっきりとは分からないけど」

大昇「ゆ、幽霊じゃないよね？」

龍我「確かめないと。Secret cardかもしれないし、皆んながいなくなった夜とか」

大昇「えぇっ、“夜”っ！？」

“幽霊騒ぎ”と“夜に確かめに行く”
この言葉から勢いよく席から立った大昇

「どうした？岩﨑」

音楽の先生から声をかけられた

大昇「い、いや‥よ、夜だと怖いなぁー、って＿＿＿‥すみません」