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如「うるさいですよっ(笑) とにかく帰ります!」
Aは俺に「いこっ!」と言いながらドアの方に向かった。
如「お疲れ様でした!」
千「すみません、お先に失礼します。」
吉「おー。撮られんなよ〜(笑)」
会議室から出て外に出ると雨が降っていた。
やべ。今日傘持ってきてなかった。
如「翔也くん傘ある?」
千「いや忘れた。」
如「私はあるから一緒に入って帰っても良いんだけど…また撮られる可能性があるからな…」
Aは悩んでいた。いや、それもそうだけど、付き合ってもいない男女が一緒に傘入っては帰れないだろ…
千「俺弱くなるの待つから良いよ。先に帰って。」
如「それはダメ!」
即答で却下された。何で?
如「私が無理矢理連れ出しちゃったのに無責任すぎる。」
あぁ。そういう事ね。Aらしい。
千「でも、ずっとここに2人でいたらその内メンバーも出てくるんじゃない?」
如「そうなんだよね…うーん…………あっ!」
千「なんか思いついた?」
如「うん。一か八かだけど…」
Aから内容を聞くとビックリしたけど、今のままよりはと思い乗ることにした。スタジオに戻り目当ての物を探しに行く。
如「あ、あったよ!翔也くん!」
Aの指さした先は衣装庫。Aが提案してきた内容は全身変装しようとのことだった。
千「外で紛れる衣装とかあるかな?」
如「うーんとね……………あっ!」
Aが何かを見つけたみたいで近寄ると、
千「あー…紛れるには良いかも。恥ずかしいけど」
如「私だって恥ずかしいよ(笑) でも、これが1番紛れるよ。」
とりあえず見つけた"学生服"を来てみることにした。
如「翔也くん!かっこいいよ!違和感なし(笑)」
千「いや、嬉しくないし!童顔ってことじゃん!か、Aも人の事言えねぇからな!」
如「うー…私も童顔なんだよね。でも、心無しか
うちらの高校時代の制服に似てない?」
千「俺も思った。ブレザーの色とか同じだろ(笑)」
Aが何回も楽しそうに鏡の前でクルクルしている。可愛いなぁ……
如「よし!これで2人で帰れるね!私は髪を下ろ
してメガネ!翔也くんはマスクね!」
ん?相合傘で本当に帰る気なのか!
千「待って、さすがにやっぱり2人で1つの傘はやばくない?」
如「だっていつ弱まるか分からないよ?」
あーこれ多分A引かないな……
千「…分かったよ。」
結局Aの言う通り帰った。
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作者名:はぴはぴ | 作成日時:2020年8月23日 3時