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-如月side-
雫「A、ついに出たよ。」
如「何が?」
朝事務所に呼ばれて行くとしーちゃんにいきなり言われた。
雫「これよ。とりあえず確認だけど、事実?」
如「!?」
それは淳弥くんと一緒に駅まで歩いている時の写真だ。恋愛関係という記事になっている。週刊誌は明日にでも載せるつもりで送ってきたらしい。
如「ご迷惑おかけしてすみません。事実では無
いです。取材が終わって2人で駅まで歩いていただけです。恋愛関係ではないです。」
雫「分かった。ちょっと社長と話してくる。」
如「すみません…」
はぁ……気をつけていたつもりだったんだけどなあ。迷惑かけちゃったし、それに今放送中のアニメにも影響でちゃうよ…。
とりあえず淳弥くんに連絡してみる。
如『おはよう。週刊誌の話ってもう届いた?』
LINEするとすぐに既読がつき返事が返ってきた。
榎『おはよう。たった今聞いた。今事務所で上が話してる。』
如『そっか。ごめんね。周りは見てたつもりだったんだけど…』
榎『いや、俺もだし。とりあえずこれからの対応が決まり次第また連絡取り合おう。』
如『了解』
やっぱり淳弥くんのところも会議中かぁ。
それから30分ほど待つと…
雫「A。これからの対応あちらの事務所とも話し合って決めたよ。」
如「はい。」
雫「とりあえず週刊誌には事実では無いと連絡はしたんだけど、それに匹敵する新しいスクープが
無いからって言われて、」
如「うん。」
雫「新しいスクープを提供することにしたわ」
如「新しいスクープ??」
雫「A!大きい写真集出すよ!」
如「…………えぇ!?」
写真集!?しかも大きいってどういうこと!?
雫「今社長と話して決めたの。2種類出すわ!」
如「2種類!?」
雫「ノーマルとセクシー」
如「セクシー!?」
もう驚きがついていかない。
雫「もちろん文句はないよね?」
如「ないです…。」
雫「今日から撮影して、今日撮ったセクシーの方の写真を提供することにしたから。」
如「分かりました。ありがとうございます。」
驚いたし、本当は写真集ってちょっと避けてたんだけど、今回ばかりは感謝するしかない。
雫「ちなみに、アトミックモンキーさんは榎木さんの私生活を1部提供するらしいわ。」
如「そうなんだ。」
私生活の1部ってなんだろ…
雫「さぁ!もう撮影場所とスタッフとカメラマン手配してあるから行くよ!」
しーちゃんに手を取られ引きずられるように車に乗せられ向かう。
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作者名:はぴはぴ | 作成日時:2020年8月23日 3時