あの頃の気持ち (ページ25)

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-千葉翔也side-

サラッと何言ってんだ俺……。Aのことは覚えてるよって怖すぎだろ……Aも止まってたし。
でも、本当にAの好きな物や苦手なものとか些細なことでも覚えてる…それくらいあの時も本気で好きだった。

如「翔也くん！あそこ？」

千「あ、そうそう！」

いちごの店に着くとすぐに案内された。

如「うわぁー見てみて翔也くん！めっちゃ美味しそうだね！」

いちごのスイーツを見てテンションが上がりまくっているA。

千「ビュッフェなんだから好きな物いっぱい食べよう！」

如「うん！！」

Aはお皿いっぱいに持ってきて嬉しそうに頬張っている。こういう所も好きな所の1つだ。

如「翔也くん！これめっちゃ美味しいよ！」

千「俺も食べたよ。めっちゃ美味しかった。」

如「だよね〜！」

喜んでくれて良かった…時間制限がない所だからゆっくりもできた。

如「私も払うよ！」

千「今日は俺が払わせて。俺が誘ったし。」

如「でも…！」

千「また今度奢って(笑)」

如「！分かった…！ありがとね。」

よし、次は…

千「イルミネーション見に行こう。」

如「イルミネーション！みたい！！」

確かAはイルミネーションも大好きだったはずと思って調べたんだ。間違ってなくて良かった。
イルミネーションをゆっくり見て帰ろうかと話していると、

如「翔也くんまだ時間大丈夫？大丈夫だったら、今日のお礼に私の秘密の場所教えてあげる！」

千「大丈夫だけど秘密の場所？」

如「うん！誰にも教えたことないから翔也くんが初めてだよ〜！行こ！」

まじか……嬉しい…。
Aについて行くと、見慣れた場所が見えた。

千「ここって…」

如「私たちが通ってた高校だよ。その隣の高層マンションの屋上登れるの知ってる？」

千「登れんの？閉まってるって聞いてたけど…」

如「裏の非常用階段からいけるの」

千「へぇ〜」

Aの言う通り裏の非常用階段から登れた。

如「着いた〜！階段登るのはやっぱりキツイけどね〜」

千「すげー…めっちゃキレイ。」

如「でしょ〜。私何か嫌なこととか失敗しちゃった日とかことある事にここに来てるんだ。マンションの住民の人は登れないと思ってるから来ないし、1人で空見上げて考えられるんだ。私の大事な場所。」

Aは芸歴が長い分色々な壁にぶち当たって来たんだろうな……俺が想像もできないくらい高い壁に…