14*鎧を外して微笑むは ページ15
ひえっ、世界的アイドルが私に頭を下げている。
私は慌てて頭を下げ返す。
『私こそ、事情も知らずずけずけと...！頭をあげてください、どうか！』
全員がおずおずと頭をあげる。
言葉を待ってくれていて、あぁ、この人たちの本来の姿はこうなんだろうなと思った。
胸がいっぱいになって、それでもなんとか泣かないようにしながら、言葉を紡ぐ。
『本当に、...駄目かと思ったから、嬉しかったです。
改めまして、家政婦のAと申します。ここで、皆さんのお役に立てるように頑張ります。よろしくお願いします...！』
頭を下げたら「よろしくね」とか「ごめんね」とか「ごはん美味しかったよ」とか、たくさん優しい言葉が降り注いで来て。
頭をあげられない。今あげたらー...涙が滲んだ顔が見られてしまうから。
「頭あげなよぉ、こっちが申し訳ないのにさぁ」
優しいホソクさんの声に首を振る。
『いや、皆さんみたいに綺麗な顔の方にこの顔を見せるわけには...』
「なんで？Aさんがどんな顔でも俺の顔が綺麗なことは変わらないから大丈夫だよ」
ジンさんのその言葉に、思わず吹き出して顔を上げてしまった。
それを見て満足したのか、ジンさんが言う。
「改めまして、ジンです。よろしくね、Aさん」
『っ...はい、はい...！』
握手をすると、優しい笑顔で微笑まれた。
ー...それから、私たちはもう一度自己紹介をした。
優しいけどお茶目なジンさん。
優しい笑顔のジミンさん。
意外とクールなジョングクさん。
たまに不思議なことを言って場の空気を止めていたテヒョンさん。
大人しいとは言っているけれど、正直そうでもないと思うホソクさん。
口数は少ないけれど優しいユンギさん。
そして、頭が良くて言葉のひとつひとつが丁寧なナムジュンさん。
全員の顔を見て、話をした。
ー...1時間後。
「すっかり話し込んじゃった！」
慌ててアウターを羽織るジミンさんに、全く慌てた様子のないテヒョンさんが続く。
玄関まで行くと、ホソクさんが仕事について話してくれた。
「今日はねえ、夕飯はここで食べる！あと明日はお弁当が欲しいから買い物しといて！」
「聞いてないけど！？いいの勝手に」
「いーのいーの、どうせまた買うだけなんだから」
ジンさんの言葉を軽くいなすホソクさん。
本当にいいのかと思ったけれど、嬉しさが勝ったから頷いた。
『行ってらっしゃい』
行ってきます。
全員から返って来た挨拶に、私はまたどうしようもなく泣けてくるのだった。
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Gettoin - 素敵なお話がここで終わってしまうなんて…寂しいです！首を長くして待ってます。 (2020年10月7日 13時) (
レス) id: b24edd395c (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん - ジミンとお買い物 (2018年5月19日 14時) (レス) id: 8dfe945fda (このIDを非表示/違反報告)
ゆきこ(プロフ) - すごく楽しいです。頑張ってください。(p*'v`*q) (2018年4月27日 14時) (レス) id: 1bff26710f (このIDを非表示/違反報告)
リン - 面白いです！あっ、あと…出来たらでいいんですが、、#テテが主人公のお気に入りになるように頑張る ところと グクが家事を頑張る主人公に一目惚れするところを書いてほしいです！よろしくお願いします。 (2018年3月5日 0時) (レス) id: 2e9e2e5043 (このIDを非表示/違反報告)
Remon.V - メンバーが風邪引いちゃったり、助っ人と来てモデルをさせられたり、あと、みんなと買い物とかはどうですか？ (2018年2月22日 22時) (レス) id: 7ed4bcc834 (このIDを非表示/違反報告)
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