11*夜の帳、おりる静寂 ページ12
＊ジンside＊
何の変哲も無い、いつもの仕事帰り。
玄関に彼女ー...最近入った家政婦のAちゃんの靴がないのを確認する。
このまま、来なくなっちゃうのかな。
そんな思考を上塗りするように、リビングからホソクの驚いたような声が聞こえた。
「何これ？」
「どうしたの？」
中に入ると、テーブルの上に置いてある紙。
ジミンが読み上げる。
「“お帰りなさい、お疲れ様です。夜食を作りましたが、今日の食事が分かりませんので、もしカロリーオーバーだったりいらなかったりしたら残して置いてくださって結構です。では、明日もよろしくお願いします“...だって。ねえ、やっぱやめようよ、残すとかさ...さすがに今回はかわいそうだよぉ」
その言葉に全員閉口する。キッチンに行ったテヒョンが、ボウルとスプーンを持って出てきた。
「うまい」
そう一言言って、もぐもぐと何かを食べている。
ぞろぞろと見に行くと、ボウルには乳白色のプルプルした何かが固めてあった。
「何？これ」
「ミルク寒天。めっちゃうまい」
そう聞くと、さっきからうまいしか言っていないテヒョンはもぐもぐとお構いなしに口を動かす。
気になったらしいジョングクが、自分のスプーンを持ってきてすくう。口に入れて咀嚼した後、ふわっと素の笑顔を浮かべた。
「おいし...ジミン兄さん食べる？はいあーん」
「あ」
ジミンももぐもぐと食べて、笑顔。
俺もテヒョンに貰って食べたけれど、確かに美味しい。
それに、寒天というチョイスから感じるカロリーへの気遣いが嬉しかった。
...やっぱり、申し訳ないよな。
意を決して口を出そうとすると、一歩早くナムジュンが言った。
「ー...いいんじゃない？もう」
「んんっふ？」
口に寒天を詰め込んだホソクが言う。多分、”いいって？“と言ったのだと思う。多分。
ナムジュンとユンギは、いつの間に見ていたパソコンの画面をこちらに向ける。
そこには、この部屋で働くAちゃんが映っていた。
「監視カメラ今回もつけたんだ」
「当たり前だろ、前は色々探られて最悪だったから...、ほら」
俺の問いに答えたナムジュンが見せた画面に映ったのは。
『っ...』
くずおれて泣く、Aちゃんの姿だった。
ーーー...その日は、結局誰も何も言わなくて。
ナムジュンさえも、最初に言った言葉以外は何も言わずに、夜が更けていった。
〜〜〜〜
うわー反応たくさんありがとうございます...！
欲を言えばコメントが欲しいです！笑 待ってます笑笑
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Gettoin - 素敵なお話がここで終わってしまうなんて…寂しいです！首を長くして待ってます。 (2020年10月7日 13時) (
レス) id: b24edd395c (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん - ジミンとお買い物 (2018年5月19日 14時) (レス) id: 8dfe945fda (このIDを非表示/違反報告)
ゆきこ(プロフ) - すごく楽しいです。頑張ってください。(p*'v`*q) (2018年4月27日 14時) (レス) id: 1bff26710f (このIDを非表示/違反報告)
リン - 面白いです！あっ、あと…出来たらでいいんですが、、#テテが主人公のお気に入りになるように頑張る ところと グクが家事を頑張る主人公に一目惚れするところを書いてほしいです！よろしくお願いします。 (2018年3月5日 0時) (レス) id: 2e9e2e5043 (このIDを非表示/違反報告)
Remon.V - メンバーが風邪引いちゃったり、助っ人と来てモデルをさせられたり、あと、みんなと買い物とかはどうですか？ (2018年2月22日 22時) (レス) id: 7ed4bcc834 (このIDを非表示/違反報告)
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