2年1組正門先輩 (ページ37)

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番外編-1- ページ37

｢いつまで寝てんの、はよ起きや｣

「んー、ねむい、」

「もう起きんと間に合わんよ」

「うわ！今日早く起きようと思ってたのに！

なんでもっと早く起こしてくれないの」

「何回も起こしたけどA起きひんねんもん」

今日は結子と廉先輩の結婚式

お花は赤にするだのドレスは黒がいいだの

準備段階から楽しそうな結子を見ていたから

今日という日をずっと心待ちにしていた

｢美容室の予約9時なのに！｣

正「大丈夫、俺が車出すから間に合うって」

｢ごめんありがとう

朝ごはん車で食べてもいい？｣

正｢ええよ笑朝マックにする？｣

｢それ賛成！｣

同棲を始めてかれこれ2年が経つ

付き合い始めてからはもう7年近く

そろそろ私達も…なんて思ったり思わなかったり。

正｢御祝儀とか持った？｣

｢大丈夫、昨日の夜必要な物準備して寝た！｣

正｢偉いね｣

良くんが運転する車の助手席は本当に心地いい

｢何バーガーにする？｣

正｢チキンフィレオ｣

｢りょうかーい｣

・

正｢そろそろ式場着くよ｣

｢今日はメイクもプロにおまかせやから楽ちん！｣

正｢そやなぁ笑｣

式場の美容室に着くと

美容師さんがささっと髪もメイクもしてくれた

良くんは廉先輩と話しているそうで

その間に着替えを済ませてロビーで待ち合わせ

正｢おまたせ〜！…え、めっちゃいいやん｣

｢このワンピース可愛いよね｣

正｢うん、めっちゃいい…｣

｢語彙力なくなってるよ笑

私もちょっと結子のとこ行ってくる！｣

着いたら声掛けてと言われていたので

新婦控え室に案内してもらった

結｢A〜超可愛いね｣

｢今日の主役の方が何万倍も可愛いよ？｣

結｢え〜そう？ありがと笑｣

｢なんかもっと緊張してるかと思った｣

結｢緊張してるけど、それより楽しみって感じかな｣

｢そっかー私も楽しみだな｣

結｢受付も友人代表スピーチも任せちゃってごめんね？｣

｢ぜんっぜん大丈夫！むしろ嬉しいくらい。

スピーチはちょっと緊張するけどねー笑｣

そう、私はかなりの大役を任されている

新婦友人の代表スピーチだ

昔、お互いの結婚式は手紙を読もう

と約束したことがあるけれど

本当にこんな日が来るとはなんとも感慨深い