2年1組正門先輩 (ページ31)

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・Daigo・

正｢なあ大吾、俺あの子好きかもしれん｣

そう言われたのは入学式の帰り道

大｢えーっと桜木Aさんやっけ？｣

正｢うん。｣

大｢正門のタイプやっけ？｣

正｢いや、タイプちゃうけど｣

大｢ふーん｣

正直驚いた

正門に好きな人ができるのも

余裕がない正門を見るのも久しぶりだった

・

正｢ほんまお前らAに近づくなよ｣

俺も廉もはっすんも大晴も

嫌というほど聞かされたこの台詞

廉｢わかってるって笑

てか俺結子ちゃんしか興味無いし｣

福｢こんだけ言われたらもうね、笑｣

和｢1回そのAちゃん見てみたいわー｣

正｢おい大橋｣

こんな会話を毎日繰り返していた

・

廉｢なあ！紫耀秋に帰ってくるって！｣

紫耀だって、最初は

紫｢Aちゃん可愛いもんねー｣

なんてあしらっていたのに

紫｢俺もAちゃんのこと好きかも｣

って言うもんだからもう大変

和｢まじかよ…｣

福｢これはどっちの味方したらええの？｣

廉｢なんか面白なってきた笑｣

あの状況を楽しんでいたのは

きっと、廉と俺だけだった

・

正門と紫耀の戦いを楽しんでいた俺だけど

正門が風邪を引いた日、家に行って

Aが部屋に居ない間に散々惚気られ

正｢あれはやばい…理性とかぶっ飛ぶ｣

大｢俺は一緒に帰ったエピも萌えるなぁ｣

正｢髪濡れてるAもやばかった…｣

大｢青春ですね、｣

看病をするAと嬉しそうな正門を見て

俺は正門派になった

なんならちょっと好きになりかけたけど

そんな気持ちはすぐに封印した

和｢やっと大吾も仲間入りか笑｣

福｢俺らは見守るって決めたもんな｣

後から聞けばこの2人も同じ気持ちだったらしい

Aは何人悩ませたら気が済むのか、笑