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｢ありがとうございました
とりあえず中入ってください｣
正｢ごめん、そうさせてもらいます｣
お店に入ると驚いた顔をしたママが
大きなタオルを２つ持ってきてくれて
マ｢2人ともびしょ濡れ…
ママ迎えに行ってあげれば良かった｣
｢んーん、お店の時間だし仕方ないよ｣
正｢勝手にお邪魔してすいません｣
｢正門先輩が送ってくれたの｣
マ｢ほんとにごめんなさいね、ありがとう｣
｢良かったらシャワー浴びていきます？｣
正｢それは…｣
マ｢ほんとだ、びしょ濡れだし
しばらく雨止まないみたいだし｣
｢そうだ！ちょっと待っててください｣
確かクローゼットにお兄ちゃんの
服が何着か残っていたはず…
｢こんなのしかないですけど、良かったら｣
正｢え、これ｣
｢私のお兄ちゃんのです
ジャージとかの方がいいですか？｣
正｢めっちゃ申し訳無いけど
このスウェット借りてもいい？｣
｢もちろんです｣
正｢明日洗ってお返しします｣
マ｢そんなの気にしなくて大丈夫よ｣
正｢有難くお借りします…｣
｢お風呂この奥にあります｣
正｢ごめんな、ありがとうA｣
｢お風呂の横の1番上の棚開けたところに
乾いたタオルあるはずなので
良かったらそれ使ってください｣
正｢何から何までありがとうな｣
私はなぜだかあんまり濡れていなくて
タオルで軽く頭を服だけで済んだんだけど
マ｢その学ラン正門君の？｣
｢ん？あ、そう｣
そういえば先輩の学ランを
着っぱなしだったことに気づく
｢先輩のカバンびしょびしょ…｣
軽くタオルで拭いてドライヤーを当て
少しずつカバンが乾いてきた頃
正｢すいません、お借りしましたー｣
シャワーから戻ってきた正門先輩
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作者名：さーや | 作成日時：2020年10月15日 17時
