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眠ればすぐにやってきた明日。カーテンを開けて入ってくるのはキラキラした朝日ではない。今日は曇りのようだ。淀んだ空の中、学校へ向かう。





「おはよう北くん」


いつもは話しかけてこない人から声をかけられる。まるで昨日とは反対だ。不意な挨拶に少し戸惑いながらも冷静に挨拶を返す。
彼女...白崎さんはそれだけを言うと満足したのか俺から目線を外し、勉強をし始めた。


「今日も描くんか」
「うん」


それで会話は終わる。というか、お互いに続ける気がないのかもしれない。少なくとも俺はそう、ただの社交辞令のように挨拶の後の会話をしてみただけ。
そして俺も自分の席に着き、英単語の勉強を始めた。





朝が当たり前に来るように、勉強をしてれば放課後が来る。そして放課後には体育館の整備も終わったので普通に部活がある。
...今日は見に行けへんか。
少し残念に思いながらも、一日ぶりの部活。少し訛ってしまった体をもう一度部活へ戻さなければならない。



「北さん、一日ぶりですね」
「侑か、どうせ侑は昨日もどっかで練習してたんやろ?」
「なんで分かったんですか!!」



昨日の出来事に上塗りされていくようにいつもの日常が流れていく。昨日はあんなに衝撃的だったはずなのに、部活が終わったら忘れてしまっているんじゃないかという不安すらあった。



でもその不安は部活をしていて消し飛んだ。
忘れてしまう訳がなかった。その日の部活は余計な事を考えてしまって全く身に入らなかった。






今日は何描いてるんやろ。
____ずっと、それだけ。






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舞音(プロフ) - 倉光零さん» ステキだなんて私には勿体ない言葉です...!コメントありがとうございます!! (2018年12月6日 7時) (レス) id: d62cb59b0c (このIDを非表示/違反報告)
倉光零(プロフ) - 北さん小説大好き〜!ステキな小説でした! (2018年12月6日 7時) (レス) id: 039357648f (このIDを非表示/違反報告)
舞音(プロフ) - たかなさん» 胸キュンしてくれたのは嬉しすぎる...!潤いになれたのなら幸いです!こちらこそ読んでくれてありがとう! (2018年12月1日 23時) (レス) id: d62cb59b0c (このIDを非表示/違反報告)
たかな(プロフ) - 胸キュンした!ここ最近胸キュンが足りなかったものだから、潤いに潤っちゃったよ笑。ありがとう!素敵でした! (2018年12月1日 23時) (レス) id: 3132b958de (このIDを非表示/違反報告)
舞音(プロフ) - 柴乃さん» わ、わ、ほんとですか!ありがとうございます!北さんいいですよね〜! (2018年12月1日 23時) (レス) id: d62cb59b0c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:舞音 | 作者ホームページ:http://なし  
作成日時:2018年12月1日 20時

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