不思議な ページ28
ﾁｭ
『……』
轟「見ててくれ、今から
先程拒まれた唇ではなく今度は姉の額に唇を落としてそう告げた
彼はこれから緑谷との試合が待っている
『……。』
行ってくる、そう言って彼はAに背を向けて歩いて行った
Aはそれを見送ってから
ずるずると壁に背をつけて座り込んだ
流石の姉でももうお手上げ状態だ
父との確執、
病んでしまった母の心
そして弟から姉への異常な愛情
最後のコレは誰にも相談なんてできやしない
ましてや自分達を大事に思い、
もう全て放棄してしまいたくなる頭を無理に振り回し自分を鼓舞する
Aもそろそろ席に戻らなくては
.
.
ﾏｲｸ「今回の体育祭両者トップクラスの成績！！
まさしく両雄並び立ち今！！
緑谷
席に戻れば試合が始まろうとしていた
『(緑谷…)』
＿＿＿
緑谷「ちゃんとエンデヴァーの…Ｎｏ．2の息子って意味じゃなく、轟君として轟君に勝ちたいと思ってる…！」
緑谷「当たり前ですよね……
轟くんも、轟さんも＿＿＿＿貴方じゃない…！」
＿＿＿
彼女にとって緑谷という少年は"不思議な奴"…という印象だった
個性が体にあってなくて直ぐにボロボロになってしまう
そんなハンデを抱えている癖に真っ先に危険な場所へ突っ込んでいく…異質な人間だった
あのエンデヴァーに言い返したのにもAは驚いた
万年Ｎｏ．2
人気もオールマイトに叶いはしないヒーロー
Ｎｏ．2だ、実力はある
だが人望は…オールマイトと天と地ほどあるのだろう
無愛想でファンサなんてものはしない
恐れている人の方が多いくらいだ
それに堂々と立ち向かった緑谷はAにとって本当に不思議な人間で
そんな精神の強さを、Aは目の前で目の当たりにして少しばかり眩しかった
食堂で声をかけられたあの日
関わった事など無いのに心配の目を彼女に向けた彼
関係ないと
普通ならそう思うところなのに彼は
その日からAの事を気にかけて…
『(緑谷なら…助けてくれる……？)』
ヒーローなんて信用ならない
何故ならヒーローのＮｏ．2が人を…家族を苦しめているのだから
あのＮｏ．1ヒーローだって自分達を救ってくれる訳じゃない
『(
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杏夏(プロフ) - 絵、上手すぎですね！！羨ましいです✨どうやったらこんな絵が描けるのですか？教えてほしいですね！！！！！ (4月26日 21時) (
レス) @page29 id: d5c97d49df (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 絵上手すぎません? ヒロアカ担当のアニメーターさんですか? (2022年10月8日 2時) (レス) @page35 id: 7df2c50704 (このIDを非表示/違反報告)
けい - 続き楽しみにしています！ (2022年3月22日 15時) (レス) @page43 id: 04124863a7 (このIDを非表示/違反報告)
杏 - 絵も内容も素敵すぎる！！更新待ってますれ！！！ (2022年1月10日 12時) (レス) @page42 id: ee5d294950 (このIDを非表示/違反報告)
腐腐腐 - めっさ好きです！この作品に運命(？)を感じました笑 (2021年10月10日 21時) (レス) @page39 id: c7cac8184e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘党組
| 作成日時：2021年6月12日 19時
