2人でひとつ【ヒロアカ】

見込み有り ページ8

相澤「(少しいじりました(・・・・・・・・)…ね)」



相澤からしたらこれは
"少し"くらいで出来ることではない




相澤「(防水である事をものともしない"個性"

土壇場…投げると共に個性発動、からの
更に精密な"機械を壊さず"記録だけを変える細かい操作)」







『壊してないです

その程度の水しか出してません、直ぐに乾いて元通りになります』




相澤「そうだな、だから良しとする
記録もこのままでいい
円から出ない限り何してもいいって言ったしな

これもまた、個性の使い方だ」




相澤は頭を搔いてそう答えた


そしてもう一言、







相澤「やるじゃないか」





『！』



Aの肩をぽん、と一度叩いて生徒の方へ戻るように背中を押した


相澤の言葉に驚きながらも
Aは指示通りクラスメイトの元へ戻った







相澤「(見込み有り)」









轟A
"個性":「水温氷操(すいうんひょうそう)」

体から水を作り出し操る！
熱湯から氷水まで温度調節も自由自在！
繊細な操作もお手の物！
現在は少量で脆いが氷を作れるまでに成長したぞ！！
個性上、いつも潤っててお肌はプルプル艶々！
これは羨ましい！！
(byプレゼント・マイク)
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飯田「緑谷くんはこのままだとマズいぞ…？」


爆豪「ったりめーだ無個性のザコだぞ！」






Aは周囲から聞こえる緑谷の話を小耳に、未だ大した記録を出していない彼の様子を伺っていた

その隣には焦凍が立っている





『焦凍、どう思う？』


轟「…あんま興味ねぇ」




Aが問いかけるがさっぱりした答えが返ってきた

彼女はそれも予想していたのか少し笑う


一方で弟の方は緑谷を見ておらず
ただただ真っ直ぐAの事を見つめていた


……………それはもう穴が空きそうなくらい







ﾋﾟﾋﾟｯ




「46m」



彼が投げた

しかしその記録は、変わらず個性のない数字だった



緑谷は顔を青ざめている








緑谷「な…今確かに使おうって…」




相澤「"個性"を消した」




緑谷の言葉に相澤が答えた

今の相澤は男性にしては長い黒髪が上に持ち上がり、
首元に巻かれていた紐がゆらりと揺れている




鋭い眼光で相澤は言う









相澤「つくづくあの入試は…合理性に欠くよ

お前のような奴も入学できてしまう」





姿を見て緑谷は気付いた









緑谷「抹消ヒーローイレイザーヘッド！！！」

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