静止 ページ12
焦凍はその後も彼女の手を離すことはなく、
周囲から見ればそれは、まるで仲の良い恋人同士のようにも見えた
ちょっとでも彼女が離れようとすれば
いつも焦凍はこうやって一気に距離を詰めてくるのだ
Aが弟から離れようにも彼はそれを許さない
ｶﾞﾗﾗﾗ
家の戸を開ける
平日の今日は姉も仕事で家には居ない
広い家に2人だけ。
ｶﾞﾀﾝ
焦凍が後ろ手に戸を閉める
ｺﾂ、ｶﾀﾝ
早々にAが靴を脱ぎ捨て一歩、
右足を廊下に上げる
ﾄﾞｽｯ
『…っ』
轟「A…」
一歩足を上げたAに焦凍がぶつかる
彼女が足早に部屋へ上がろうとしたのには訳があった
轟「A、A…」
『っ待って、だめ、焦凍…っ落ち着いて、』
焦凍がそのままAの体を押し、
重力と男の力に負け、先程靴を脱ぎ捨てたそこに足を投げ出す
彼女の背中は玄関入口の廊下に落ち、
綺麗な白髪は花を咲かすように板に広がっている
焦凍はその体の上に跨って見下ろしていて
轟「(今は俺だけ…俺とAだけ…2人、
Aと、2人きり…)」
彼の頭の中はそんな事でいっぱいだった
そう、Aはこれを恐れていた
焦凍は好きなのだ
こんなにもどんなにもどうやってもAの事が。
そして偶にこういう衝動を爆発させることがあるのだ
特に、2人きりの時には
轟「好き、だA…なぁお前も」
"俺のこと好きだよな"
己より華奢な体に覆いかぶさって耳元で囁く
Aの肩が揺れた
轟「(可愛い…A、俺の＿＿＿)」
『っお昼！！』
轟「お」
焦凍の目がどろりと甘く濁っていくのをAが止めた
ガシッと焦凍の胸ぐらを掴んで思い切り引き寄せる
そして彼の額と自分の額をコツンとぶつけた
『まだ食べてない、
姉さんが作ってくれたのを腐らせるつもり？』
轟「……ぉ、う」
そこで焦凍はやっと身を引いた
自分が倒してしまった姉の体を手を引いて起き上がらせる
轟「…なぁ、Aさっきのもう一回」
『やらない』
改めて2人で玄関から上がり、部屋へ進む
焦凍の方はAが先程したおでこコツンと胸ぐら掴んで引き寄せるというそれが気に入ったらしくもう一回、とオネダリしていた
一方でAは少し不機嫌だ、仕方ない
それでも手は繋がれていた
といっても焦凍が再び繋ぎ直した、というのが正解だが。
彼ら双子は少し狂っている
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羅鱶 - 絵上手い！凄い！見た時体固まりました!!目が好きです!!!可愛い！美人!!!!!尊敬する!!!!! (5月1日 20時) (
レス) @page4 id: f9cd9172e9 (このIDを非表示/違反報告)
ロエナ - 絵がお上手ですね！主人公ちゃんの見た目は顔のパーツがしょーとくんで色合いが冷さんみたいな感じなんですね！！これからも更新頑張ってください！！！！！ (2023年1月28日 23時) (レス) @page4 id: 222bdc0355 (このIDを非表示/違反報告)
ツキノ - え、、まって絵がまじで上手すぎる。。 (2023年1月19日 21時) (レス) @page4 id: e2732a4f31 (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴 - 絵がめちゃめちゃ上手い‼︎‼︎‼︎‼︎本家？え、これ本家ぢゃんってなった！オチは,,,爆豪ですかね、性格改変せずにイチャイチャ少なめの相思相愛的な,,, (2022年12月29日 9時) (レス) @page4 id: e85af83036 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - とても面白いです!!!!!!!!!!絵めっちゃ可愛い((o(｡･ω･｡)o))落ちは、爆豪推薦います！ (2022年10月23日 23時) (レス) id: da308acd1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘党組
| 作成日時：2021年5月14日 12時
