教授 ページ11
｢おや、珍しいお客様ですね｣
開いていた小説に栞を挟み、もうひとつのティーカップを用意した
泣いていたのか、目が真っ赤に染まっている
また今にも泣き出しそうなので、ココアを煎れ、笑いかけた
｢あ、そうや。この本おすすめしたかったんですよ。｣
渡した本は、今さっき自分が読んでいた本
軽くあらすじを話そうと、洋菓子を出しながら語り始めた
｢その主人公はある事に悩みを持っていたんです。どうしてもその解決方法が分からなくて。でも、周りの人間や動物たちに学ばされる事が多く、自分は急ぎ過ぎたんだと、ゆっくりと人生を歩む事を学ぶ、というストーリになっているんですよ。｣
ハッと顔が上がり、その口にひとつマカロンを詰め込む
｢その主人公はまさに貴方です。まだ人生はこれからですよ。ゆっくりと、立ち止まっては歩いてを繰り返しなさい。貴方はひとりじゃない。｣
"貴方はひとりじゃない。"
この本にあったひとつのセリフだった。
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tapiokapan(プロフ) - シヱさん» 少しでも気持ちが楽になって頂ければ幸いです。受験勉強、頑張って下さい。どうしても辛い時はまた帰ってきて彼らに癒されてくださいね！ありがとうございました！ (2019年12月28日 15時) (
レス) id: 4e9031f8b4 (このIDを非表示/違反報告)
シヱ(プロフ) - ちょうど今受験勉強で辛い時期なので、思わず泣いてしまいました…！作者さんも無理せず、頑張ってください！ (2019年12月28日 1時) (レス) id: 79a622e397 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tapiokapan | 作成日時：2019年12月26日 10時
