白色ジャスミン (ページ8)

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任せとき、何とかするページ8

必要ないと思ってた。
何の特技もないと思ってた。
私を犠牲にしてでも叶えてほしい夢があった。
でも私を必要としてくれたから。
だったらやるしかないとみんなと同じ前を向いた。

ー藤井くん、神山くん、濵田くんのデビューを一番に望んでたのが西垣さんだったんだよね。

「あー、確かにそうかもしれないです。」

ーでもそれは8人でのデビューじゃなくて、7人でのデビューだったんだよね？どうして自分は除外してたの？

「なんか、私が入ってしまったからあの3人がデビューできないんじゃないかと思って。カウントダウンコンサートが終わった後に望が号泣してて。“Aちゃんどうしよ、どうしよ、”って言ってたからこれはなんとかせなあかんって衝動にかられて“任せとき、何とかする。”って言ったんですよね。なんの勝算もないのに。それでなんで8人じゃなくて5人なんか、なんでこのメンバーは選ばれてあの3人には声がかからなかったのかとかいろいろ考えて1個の考えが自分の中で腑に落ちて。“あ、私がおるからやん。”って。私ってこれまで別に実力があったわけでもないのに仕事をしてて。まあ所謂“推され”ですよね。でもあの3人には確固たる実力がある。それをつぶしてるのは他でもない私やって気づいたというか。」

ーそんなことを考えていたんだね。

「はい。だからこそ、私は他のメンバーとは違う、7人でのデビューができるようにずっと動いてましたね。ていうのもあってメンバーとはぶつかって。大喧嘩して。こういう企画やからあれですけどぶっちゃけ忘れたい気持ちもある。(笑)」

ーじゃあ、思い出させてしまうけど大丈夫?

「はい、もちろん。感動話じゃないしただあった出来事を話すだけになっちゃうから面白いか分からないけど。いつもバカやってる私らだけど実はこんなことあったんだよって知ってもらいたいし。」