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服の汚れを払いながら立ち上がった臣さんが手を差し出す。その手を取って、私も立ち上がった。そのまま腕をぐっと引き寄せられて、私はぽすんと彼の胸に収まった。
｢わっ｣
ふわっと広がった1年ぶりの臣さんの香りが懐かしくて、思わず彼の背に手を回した。彼の服をきゅっと掴んで、泣き顔を見られないように顔を押し付ける。
ただでさえ化粧もせずに飛び降りて来たのに、ぐちゃぐちゃな顔の私は、今きっとものすごく不細工だ。
｢臣、さっ……よかった、生きてる…！｣
臣さんには痛くも痒くもないくらいの力だろうけど、私は力いっぱいに彼を抱きしめた。臣さんが、ちゃんと生きてるということを確かめたくて。
｢助けに、きてくれたのか？｣
｢うん、臣さん、ほんとならさっき…っ｣
｢……そっか、ありがとう｣
1年間思い続けて、求め続けた優しい声が、頭上から降ってくる。
幸せで、幸せすぎて、罰が当たるんじゃないかと思うくらいで、臣さんにすがりついて泣きじゃくった。優しく頭を撫でてくれる大きい手も、ちょっと甘い声も、吸い込まれそうな瞳も、全部、全部、もう手離したくない。
｢臣さん、好きです｣
涙のせいで今ひとつはっきりしない視界のまま、臣さんを見上げた。街頭の少ない夜道、彼の瞳の金色が揺れている。嬉しそうに目尻を下げた手がスルスルと背中を登ってきて、私は違和感に気づいた。
｢あれ……羽根｣
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さくの(プロフ) - よっしー。さん» コメントありがとうございます！臣くん好きな方に褒めていただけると嬉しいです…！ぜひこれからも応援いただければなと思います！！ (2017年9月23日 22時) (
レス) id: 80f0c2d950 (このIDを非表示/違反報告)
よっしー。(プロフ) - 完結おめでとうございます。そして、連載お疲れ様でした。最初から最後までドキドキが止まりませんでした…元々大好きな臣くんですが作者様のお陰でもっともっと大好きになりました…次のデューイの作品も応援してます！ (2017年9月16日 19時) (レス) id: 49d7ddea59 (このIDを非表示/違反報告)
さくの(プロフ) - きゃっとふぃっしゅさん» コメント見逃していて遅くなりました！申し訳ないです(汗) お読みくださりありがとうございます！更新がまちまちですがぜひこれからも応援してくださると嬉しいです！ (2017年8月29日 18時) (レス) id: 57ec88845f (このIDを非表示/違反報告)
きゃっとふぃっしゅ - も、やばいです！とにかく胸がぎゅーってなってどきどきしてはわはわぁってなります！！！(語彙力ゥ)続きが楽しみです！！！！！ (2017年8月13日 2時) (レス) id: 4216e45363 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこしゅー。(プロフ) - さくのさん» 2万円！？茅ヶ崎至お金搾り取ってくるやん怖い……(涙)やっぱ最推しに貢ぐのが一番だよね！！ (2017年7月22日 19時) (レス) id: a8d5a25739 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくの | 作者ホームページ：https://touch.pixiv.net/member.php?id=16336410
作成日時：2017年6月29日 9時
