▽満月の夜の話 ページ13
クレヴァさんリクエストです！ありがとうございます！
2人が付き合う前のお話
＿＿＿＿＿＿＿
満月が綺麗な夜。
今日も外で夜風に吹かれながらぼんやりと月を眺めていた。頬を掠る風が涼しくて、心地がいい。それに、この時間帯となると辺りも静かなので、ここで月を見ていると心が落ち着くのだ。
何も考えずにただ月を眺めるこの時間が好きだ。それが今日は満月だと言うのだから、尚更。
サ「よっ。」
『…っ、サボ、』
突然現れそのまま肩と肩が触れ合いそうな距離まで近づき、驚いている私の顔を見てケラケラ笑うサボ。
サ「そんなに驚くことか？」
『当たり前でしょ……』
なんの気配もせずにいきなり現れて、しかもそれが意中の人、なんならそろそろ告白しようとまで考えていた人だ。ビックリするなという方が無理な話。
……そう、近いうちに告白してやろう、オッケーされるなんて思ってもいないけど、気持ちだけでも伝えよう、と思っていた相手。
『……。』
サ「割と良いよな、ここからの眺め。」
そういえば、こんなに月が綺麗な日にぴったりな告白の言葉がある。
ストレートな言い方ではないが、その分なんだかロマンチックなのだ。
サボは知的で文学的知識もありそうだから、この言葉もきっと知っているのだろう。そんな気がする。
『…ねぇ、サボ。』
サ「ん？」
『……月が綺麗ですね。』
サ「…んー、
オレには月が見えねぇな」
『…………っ！！』
"月が見えない"
彼の口から放たれたその言葉。それは紛れもなく、"月が綺麗ですね"という遠回しの告白を断るときに使われる定番の返事なわけで。
そのフレーズを知っていた私が、自分が今フラれてしまったという事実を認識するのにそう時間はかからなかった。
そうか、そうだよね、私なんてサボの眼中にすら入ってないもん、分かってた、分かってたけどやっぱり＿＿
サ「うそうそ、なんつー顔してんだ、笑」
『え？』
・
サ「…オレにとって月は昔からずっと綺麗だ」
☆
『ずっと、す、好きだったの！？それともこれも嘘！？』
サ「ハハ、嘘はさっきのでおしまい。」
「昔からずっと好きだ、A」
終わり
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えむきち(プロフ) - ライキさん» はじめまして〜！レス遅くなってしまいすみません！そう思ってくださるといいなって思いで書いていたのでとてもニヤニヤしております笑 これからもそう思っていただけるよう頑張ります！！ (2022年10月19日 22時) (
レス) id: 9e21612e9c (このIDを非表示/違反報告)
えむきち(プロフ) - 朱祇斗さん» 大変遅くなりましたすみません。期待通りのお話が書けたか分かりませんが読んでくださってとても嬉しいです！共闘の方も挑戦してみますね！ (2022年10月19日 22時) (レス) id: 9e21612e9c (このIDを非表示/違反報告)
ライキ - はじめまして！ひっそりと読ませてもらってます！うぁぁぁぁぁぁぁ！？サボぉぉぉぉぉぉぉ！？！？と1話読むたびに思っていますwこれからも応援してます！ (2022年9月17日 16時) (レス) id: c3cdfe919e (このIDを非表示/違反報告)
朱祇斗(プロフ) - えむちき様！クレヴァです…。名前変えたので分からないと思いますが、リクエストした作品、とても素敵でした！流石えむちき様だなって思いました！本当にありがとうございました！！ (2022年9月11日 20時) (レス) id: f85186e059 (このIDを非表示/違反報告)
えむきち(プロフ) - クレヴァさん» 了解しました！時間かかってしまうかもしれませんがお待ちくださいね！ステキなリクエストありがとうございます〜！ (2022年8月14日 21時) (レス) id: 9e21612e9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えむきち | 作成日時：2020年4月20日 14時
